1級建築施工管理技士の過去問
令和6年(2024年)
午前 ヘ 問2
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問題
1級 建築施工管理技術検定試験 令和6年(2024年) 午前 ヘ 問2 (訂正依頼・報告はこちら)
施工計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 大深度の土工事において、不整形な平面形状であったため、逆打ち工法とした。
- 土工事において、3次元の測量データ、設計データ及び衛星位置情報を活用するICT建設機械による自動掘削とした。
- 鉄筋工事において、工期短縮のため、柱や梁の鉄筋を先組み工法とし、継手は機械式継手とする計画とした。
- 鉄骨工事において、鉄骨の建方精度を確保するため、できるだけ大きなブロックにまとめて建入れ直しを行う計画とした。
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この過去問の解説 (2件)
01
施工計画に関する記述問題について解説します。
逆打ち工法では、不整形な平面形状に対しても、逆打ち工法では掘削や盛土がしやすく、施工精度が高くなります。
下部から施工を進めるため、上部の土圧や水圧を考慮した安定した施工が可能です。よってこの記述は適当です。
3次元データに基づく自動掘削により、設計通りの精度で作業が進められます。また自動化により作業の迅速化が図られ、全体の工期が短縮されます。ICT技術を活用することで、施工過程のデータをリアルタイムで収集・分析し、状況を把握しやすくなります。人手による作業を減らすことで、危険な作業環境でなくなるという利点もあります。よってこの記述は適当です。
先組み工法により、現場での組立作業が減少し、全体の工期を短縮できます。工場での組み立てにより、鉄筋の配置や継手の精度が高まり、施工品質が向上します。機械式継手を使用することで、現場での溶接や手作業による作業時間を大幅に削減できます。工期が短縮されることで、労働費や資材費を抑えられる可能性があります。よってこの記述は適当です。
鉄骨工事において、建方精度を確保するには、小規模のブロックで建入れ直し(歪み直し)をします。大きなブロックでの達入直しは非常に困難となります。よってこの記述は不適当です。
施工計画に関する記述問題の傾向について、以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。
・施工計画書の主要な構成要素(目的、工程、資材、人員、設備、安全管理、環境配慮など)について。各要素の重要性や役割について。
・工期の設定や工程表の作成について。工事の進捗管理やスケジュール調整の方法について。
・安全対策やリスクアセスメントについて。
・施工品質を維持するための管理手法、検査のポイント、品質基準の設定などについて。
・環境影響評価や工事中の環境保護対策について。
以上のポイントを理解しましょう。
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02
解説は下記の通りです。
正です。逆打ち工法とはスラブや梁を先に施工し、それを切梁として利用しながら掘削して下階の躯体を施工していく工法のことです。地下部分は広く深い場所の掘削に適しています。
正です。土工事において、3次元の測量データ、設計データ及び衛星位置情報を活用するICT建設機械による自動掘削とすることで、人手不足の解消にもつながります。
正です。機械式継手とすることで天候に左右されることがなくなり、先組にすることで、工期短縮につながります。
誤です。建て入れなおしは建て方がすべて完了してから行っても修正できない場合が多いため、小ブロックに分けて建て入れ直しを行います。
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