大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和6年度(2023年度)本試験
問17 (世界史B(第2問) 問8)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和6年度(2023年度)本試験 問17(世界史B(第2問) 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

世界史における諸勢力の支配や拡大について述べた次の文章を読み、後の問いに答えよ。

次の資料は、朝鮮戦争における休戦交渉に先立って、スターリンが毛沢東に宛てて発した電報の一部である。(引用文には、省略したり、改めたりしたところがある。)

資料
我々の見解では、休戦交渉を行うため、( イ )の代表らと会うのに同意するということを、その最高司令官に早く回答する必要がある。この回答は、( ウ )の司令官及び朝鮮民主主義人民共和国軍の最高
司令官によって署名されなければならない。もし、( ウ )の司令官が署名しなければ、アメリカは、我々の回答文に対して、いかなる意義も付与しないであろう。会談場所については、38度線上で行われるべきことを主張しなければならない。現在、我々が休戦問題で主導権を取っているのをいかして、会談場所の問題に関して、( イ )側が譲歩するように仕向けるべきであろう。

この戦争は、( ウ )が派遣されて戦闘に加わることとなった結果、実質的に中国とアメリカ合衆国との間の「熱い戦争」へとその性格が変わっていった。開始される休戦交渉が実質を伴う協議であることを、まずは敵にきちんと示すべきだとして、スターリンは、資料の前半に見えるような指示を毛沢東に与えたと理解される。
ヨーロッパでくすぶりだした東西勢力の対立は、1948年2月に( エ )で共産党のクーデタが起こって同党が政権を掌握したこと、及び同年にソ連がベルリンを封鎖したことなどによって決定的となった。そして朝鮮戦争をきっかけに、それはついに世界化してしまったのである。こうした状況を受けて、アメリカ合衆国は、アジア圏で社会主義国がさらに増加することを阻止しようとして、b アジア・太平洋地域においても安全保障体制の構築を目指したのである。
一方、この戦争は中国の社会主義化を加速させる契機ともなった。毛沢東は中華人民共和国建国当初から「ソ連一辺倒」の外交方針を打ち出していたが、内政面においてもソ連に倣って社会主義国家の建設を急ぐようになった。経済政策においては、c ソ連をモデルにして、第1次五か年計画が立案され、朝鮮戦争の休戦協定が成立した年に実行された

下線部cに関連して、次のグラフは、中国の第1次五か年計画における各部門に対する投資額の割合を表したものである。このグラフから読み取れる内容あ・いと、ソ連の第1次五か年計画について述べた文として最も適当なものX~Zとの組合せとして正しいものを、後のうちから一つ選べ。

グラフから読み取れる内容
あ  農林・水利と運輸への投資額を合わせると、全体の5割を超えている。
い  農林・水利と工業への投資額を合わせると、全体の5割を超えている。

ソ連の第1次五か年計画について述べた文
X  戦時共産主義の下で、穀物を強制的に徴発した。
Y  重工業の発展を目指した。
Z  農業調整法(AAA)を制定し、農産物の生産量を調整した。
問題文の画像
  • あ ― X
  • あ ― Y
  • あ ― Z
  • い ― X
  • い ― Y
  • い ― Z

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