大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和6年度(2024年度)本試験
問21 (世界史B(第3問) 問4)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和6年度(2024年度)本試験 問21(世界史B(第3問) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

交通の発達は、社会のあり方に大きな影響を与えてきた。このことについて述べた次の文章を読み、後の問いに答えよ。

アメリカ合衆国では、20世紀に入って、交通手段の変化が進行した。1910年代には、農村部の道路建設を促進するため、連邦政府が各州政府を援助できるようにする法律が制定された。この法律は冷戦下で改正され、国防政策の一環として全国に幹線道路網を整備することを目的としたものとなり、その結果として、高速道路の整備が進んだ。また、第二次世界大戦中に発達した航空技術は、戦後には民間航空の成長を促し、アメリカ合衆国では長距離の国内移動の手段として、航空機の利用が増加した。
次のグラフは、1912年から1970年までのアメリカ合衆国における鉄道を利用した旅客輸送量及び貨物輸送量の変化を示したものである。このグラフからも、交通手段の変化が鉄道の輸送量に及ぼした影響が読み取れる。

次の文あ~うは、グラフで示された時期にアメリカ合衆国で起こった出来事である。これらが年代の古いものから順に正しく配列されているものを、後のうちから一つ選べ。

あ  債務国から債権国に転じた。
い  イギリスへの支援を目的とする武器貸与法が成立した。
う  テネシー川流域開発公社(TVA)が設立された。
問題文の画像
  • あ → い → う
  • あ → う → い
  • い → あ → う
  • い → う → あ
  • う → あ → い
  • う → い → あ

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この過去問の解説 (1件)

01

正しい選択肢は、「あ→う→い」 です。


【各文の解説】

あ 債務国から債権国に転じた
第一次世界大戦中、同盟国に物資を貸し付けた結果、アメリカは1910年代末までに世界最大の債権国になりました。

年代としては1917~1919年ごろです。

 

う テネシー川流域開発公社(TVA)が設立された
世界恐慌後、ルーズベルト大統領が進めたニューディール政策の一環として 1933年に発足しました。

大規模ダム建設や電力供給で知られます。

 

い イギリスへの支援を目的とする武器貸与法が成立した
第二次世界大戦中の1941年、アメリカは交戦国イギリスなどに軍需物資を貸し出す仕組みを作りました。

欧州戦線支援の象徴的な政策です。

選択肢1. あ → い → う

誤りです。

選択肢2. あ → う → い

正しい選択肢です。

選択肢3. い → あ → う

誤りです。

選択肢4. い → う → あ

誤りです。

選択肢5. う → あ → い

誤りです。

選択肢6. う → い → あ

誤りです。

まとめ

第一次世界大戦後に債権国へ転換(あ)→大恐慌対策としてTVA設立(う)→第二次世界大戦期に武器貸与法制定(い)の順で時代が進みます。

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