大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和6年度(2024年度)本試験
問22 (世界史B(第3問) 問5)
問題文
アメリカ合衆国では、20世紀に入って、交通手段の変化が進行した。1910年代には、農村部の道路建設を促進するため、連邦政府が各州政府を援助できるようにする法律が制定された。この法律は冷戦下で改正され、国防政策の一環として全国に幹線道路網を整備することを目的としたものとなり、その結果として、高速道路の整備が進んだ。また、第二次世界大戦中に発達した航空技術は、戦後には民間航空の成長を促し、アメリカ合衆国では長距離の国内移動の手段として、航空機の利用が増加した。
次のグラフは、1912年から1970年までのアメリカ合衆国における鉄道を利用した旅客輸送量及び貨物輸送量の変化を示したものである。このグラフからも、交通手段の変化が鉄道の輸送量に及ぼした影響が読み取れる。
前の文章とグラフからは、アメリカ合衆国の鉄道の旅客輸送量及び貨物輸送量の変化について、次のような仮説を導き出すことができる。次の仮説中の空欄( イ )に入れる語句え・おと、空欄( ウ )に入れる文X・Yとの組合せとして正しいものを、後のうちから一つ選べ。
仮説
1920年代前半に入って鉄道旅客輸送量が減少傾向を示している要因としては、( イ )が考えられる。また、1940年代後半から1960年代後半までの期間には、( ウ )。その要因としては、高速道路の整備に加えて、航空機の普及が考えられる。
( イ )に入れる語句
え 戦時経済への移行
お 自動車の普及
( ウ )に入れる文
X 貨物輸送量とは異なり、旅客輸送量は減少傾向が続いている
Y 貨物輸送量と同様に、旅客輸送量も減少傾向が続いている

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問題
大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和6年度(2024年度)本試験 問22(世界史B(第3問) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)
アメリカ合衆国では、20世紀に入って、交通手段の変化が進行した。1910年代には、農村部の道路建設を促進するため、連邦政府が各州政府を援助できるようにする法律が制定された。この法律は冷戦下で改正され、国防政策の一環として全国に幹線道路網を整備することを目的としたものとなり、その結果として、高速道路の整備が進んだ。また、第二次世界大戦中に発達した航空技術は、戦後には民間航空の成長を促し、アメリカ合衆国では長距離の国内移動の手段として、航空機の利用が増加した。
次のグラフは、1912年から1970年までのアメリカ合衆国における鉄道を利用した旅客輸送量及び貨物輸送量の変化を示したものである。このグラフからも、交通手段の変化が鉄道の輸送量に及ぼした影響が読み取れる。
前の文章とグラフからは、アメリカ合衆国の鉄道の旅客輸送量及び貨物輸送量の変化について、次のような仮説を導き出すことができる。次の仮説中の空欄( イ )に入れる語句え・おと、空欄( ウ )に入れる文X・Yとの組合せとして正しいものを、後のうちから一つ選べ。
仮説
1920年代前半に入って鉄道旅客輸送量が減少傾向を示している要因としては、( イ )が考えられる。また、1940年代後半から1960年代後半までの期間には、( ウ )。その要因としては、高速道路の整備に加えて、航空機の普及が考えられる。
( イ )に入れる語句
え 戦時経済への移行
お 自動車の普及
( ウ )に入れる文
X 貨物輸送量とは異なり、旅客輸送量は減少傾向が続いている
Y 貨物輸送量と同様に、旅客輸送量も減少傾向が続いている

- え ― X
- え ― Y
- お ― X
- お ― Y
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この過去問の解説 (1件)
01
正しい組み合わせは「お―X」です。
1920年代前半に鉄道の旅客輸送量が減少した主な要因は自動車の普及であり、また、1940年代後半から1960年代後半にかけては、貨物輸送量と同様に旅客輸送量も減少傾向が続いたと読み取れます。
戦時経済への移行は第一次世界大戦や第二次世界大戦中の話であり、鉄道旅客輸送量の減少には直接関係しません。
また、旅客輸送量は1940年代後半から減少し続けたわけではなく、自動車の普及の影響が強いため、誤りです。
戦時経済への移行が鉄道旅客輸送量の減少に関係したわけではないため、この組み合わせも誤りです。
また、1940年代後半から1960年代後半にかけて貨物輸送量と旅客輸送量の減少は異なった傾向を示しています。
自動車の普及は鉄道旅客輸送量の減少に大きな影響を与えました。
自動車の普及によって鉄道の利用が減少したことが、グラフからも確認できます。
また、1940年代後半から1960年代後半にかけて、貨物輸送量とは異なり、旅客輸送量は減少傾向が続いているという文もグラフの変化と一致しています。
この組み合わせが正しいです。
自動車の普及は鉄道の旅客輸送量の減少に関係していますが、この選択肢では、貨物輸送量と同様に旅客輸送量も減少傾向が続いたとする部分が誤りです。
実際には、貨物輸送量の減少は緩やかであり、旅客輸送量の減少とは異なる動きが見られます。
したがって、この選択肢は誤りです。
自動車の普及が鉄道の旅客輸送量減少の要因として最も関連があり、また貨物輸送量と異なり、旅客輸送量の減少傾向が続いたことがグラフから読み取れます。
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