大学入学共通テスト(数学) 過去問
令和4年度(2022年度)本試験
問5 (数学Ⅰ・数学A(第1問) 問5)

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問題

大学入学共通テスト(数学)試験 令和4年度(2022年度)本試験 問5(数学Ⅰ・数学A(第1問) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

以下( ケ )に当てはまるものを選べ。

〔1〕実数a,b,cが

a+b+c=1・・・・・①

および

a2+b2+c2=13・・・・・②

を満たしているとする。

(1)(a+b+c)2を展開した式において、①と②を用いると

ab+bc+ca=( アイ )

であることがわかる。よって

(a-b)2+(b-c)2+(c-a)2=( ウエ )

である。

(2)a-b=2√5の場合に、(a-b)(b-c)(c-a)の値を求めてみよう。

b-c=x,c-a=yとおくと

x+y=( オカ )√5

である。また、(1)の計算から

x2+y2=( キク )

が成り立つ。
これらより

(a-b)(b-c)(c-a)=( ケ )√5

である。
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この過去問の解説 (1件)

01

乗法公式 (x±y)2 = x2±2xy+y2

これを利用します。

 

aとbを1つのかたまりと見て展開すると

(a+b+c)2

= { (a+b)+c }2

= (a+b)2+2(a+b)c+c2

= a2+2ab+b2+2ac+2bc+c2

= a2+b2+c2+2ab+2bc+2ca 

したがって

(a+b+c)2 = a2+b2+c2+2ab+2bc+2ca です。

 

この式の左辺に①を代入すると

(a+b+c)2 = 12 = 1 になります。

この式の右辺に②を代入すると

a2+b2+c2+2ab+2bc+2ca

= 13+2(ab+bc+ca) になります。

なので 1 = 13+2(ab+bc+ca) という式ができます。

 

この式を移項すると

2(ab+bc+ca) = −12

両辺を2で割ると

ab+bc+ca = −6

 

また、次の式を展開すると

(a−b)2+(b−c)2+(c−a)2

= a2−2ab+b2+b2−2bc+c2+c2−2ca+a2

= 2a2+2b2+2c2−2ab−2bc−2ca

= 2(a2+b2+c2)−2(ab+bc+ca)

したがって

(a−b)2+(b−c)2+(c−a)2

= 2(a2+b2+c2)−2(ab+bc+ca) です。

 

この式の右辺に a2+b2+c2 = 13 と

ab+bc+ca = −6 をそれぞれ代入すると

2(a2+b2+c2)−2(ab+bc+ca)

= 2×13 −2×(−6) = 26+12 = 38

したがって (a−b)2+(b−c)2+(c−a)2 = 38 です。

 

また、 b−c = x , c−a = y とおくと

x2+y2 = (b−c)2+(c−a)2

 

(a−b)2+(b−c)2+(c−a)2 = 38

a−b = 2√5 を代入すると

(2√5)2+(b−c)2+(c−a)2 = 38

20+(b−c)2+(c−a)2 = 38

(b−c)2+(c−a)2 = 18

したがって x2+y2 = 18 です。
 

また、 乗法公式 (x+y)2 = x2+2xy+y2

x+y = −2√5 , x2+y2 = 18 を代入すると

(−2√5)2 = 18+2xy

20 = 18+2xy

2xy = 2

xy = 1

 

(a−b)(b−c)(c−a) に a−b = 2√5 ,

b−c = x , c−a = y をそれぞれ代入すると

(a−b)(b−c)(c−a)

= 2√5 xy

= 2√5×1 = 2√5

 

よって、 (a−b)(b−c)(c−a) = 2√5 が正解です。

選択肢1. 2

正解です。

選択肢2. 3

誤りです。

選択肢3. 5

誤りです。

選択肢4. 6

誤りです。

まとめ

(a−b)(b−c)(c−a) の値を求めるためには xy の値が必要なので、乗法公式を利用して xy の値を求められるかがポイントです。

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