大学入学共通テスト(数学) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問91 (数学Ⅱ・数学B(第2問) 問14)
問題文
kを実数とし
f(x)=x3−kx
とおく。また、座標平面上の曲線y=f(x)をCとする。
必要に応じて、次のことを用いてもよい。
<曲線Cの平行移動>
曲線Cをx軸方向にp、y軸方向にqだけ平行移動した曲線の方程式は
y=(x−p)3−k(x−p)+q
である。
(2)a、b、cを実数とし
h(x)=x3+3ax2+bx+c
とおく。また、座標平面上の曲線y=h(x)をC2とする。
(ⅰ)曲線Cを平行移動して、C2と一致させることができるかどうかを考察しよう。Cをx軸方向にp、y軸方向にqだけ平行移動した曲線がC2と一致するとき
h(x)=(x−p)3−k(x−p)+q ・・・・・・①
である。よって、p=( スセ )、b=( ソ )p2−kであり
k=( タ )a2−b ・・・・・・②
である。また、①において、x=pを代入すると、q=h(p)=h([ スセ ])
となる。
逆に、kが②を満たすとき、Cをx軸方向に( スセ )、y軸方向にh([ スセ ])だけ平行移動させるとC2と一致することが確かめられる。
(ⅱ)b=3a2−3とする。このとき、曲線C2は曲線
y=x3−( チ )x
を平行移動したものと一致する。よって、h(x)がx=4で極大値3をとるとき、h(x)はx=( ツ )で極小値( テト )をとることがわかる。
(ⅲ)次のうち、平行移動によって一致させることができる二つの異なる曲線は( ナ )と( ニ )である。
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問題
大学入学共通テスト(数学)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問91(数学Ⅱ・数学B(第2問) 問14) (訂正依頼・報告はこちら)
kを実数とし
f(x)=x3−kx
とおく。また、座標平面上の曲線y=f(x)をCとする。
必要に応じて、次のことを用いてもよい。
<曲線Cの平行移動>
曲線Cをx軸方向にp、y軸方向にqだけ平行移動した曲線の方程式は
y=(x−p)3−k(x−p)+q
である。
(2)a、b、cを実数とし
h(x)=x3+3ax2+bx+c
とおく。また、座標平面上の曲線y=h(x)をC2とする。
(ⅰ)曲線Cを平行移動して、C2と一致させることができるかどうかを考察しよう。Cをx軸方向にp、y軸方向にqだけ平行移動した曲線がC2と一致するとき
h(x)=(x−p)3−k(x−p)+q ・・・・・・①
である。よって、p=( スセ )、b=( ソ )p2−kであり
k=( タ )a2−b ・・・・・・②
である。また、①において、x=pを代入すると、q=h(p)=h([ スセ ])
となる。
逆に、kが②を満たすとき、Cをx軸方向に( スセ )、y軸方向にh([ スセ ])だけ平行移動させるとC2と一致することが確かめられる。
(ⅱ)b=3a2−3とする。このとき、曲線C2は曲線
y=x3−( チ )x
を平行移動したものと一致する。よって、h(x)がx=4で極大値3をとるとき、h(x)はx=( ツ )で極小値( テト )をとることがわかる。
(ⅲ)次のうち、平行移動によって一致させることができる二つの異なる曲線は( ナ )と( ニ )である。
- y=x3−x−5
- y=x3+3x2−2x−4
- y=x3−6x2−x−4
- y=x3−6x2+7x−5
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この過去問の解説 (1件)
01
平行移動によって一致させることができる曲線を判断するためには、平行移動前の曲線C:f(x)を算出すると確認できます。
そのため、各解答欄の曲線とC2:h(x)からa,bを算出し、式②を用いてkを算出します。
その後、C:f(x)に代入し平行移動前の曲線を算出することで判断します。
①y=x3−x−5
より、a=0、b=-1となります。
よって、k=3a2−b=1
平行移動前の曲線はy=x3−x
②y=x3+3x2−2x−4
より、a=1、b=-2となります。
よって、k=3a2−b=5
平行移動前の曲線はy=x3−5x
③y=x3−6x2−x−4
より、a=-2、b=-1となります。
よって、k=3a2−b=13
平行移動前の曲線はy=x3−13x
④y=x3−6x2+7x−5
より、a=-2、b=7となります。
よって、k=3a2−b=5
平行移動前の曲線はy=x3−5x
となることから、②及び④が平行移動前の曲線が同じであることから、互いに平行移動の関係にあることが分かります。
よって②、④が正解です。
平行移動前の曲線はy=x3−xで、他に同じ曲線がないため不正解です。
平行移動前の曲線はy=x3−5xで、④と同じであるため正解です。
平行移動前の曲線はy=x3−13xで、他に同じ曲線がないため不正解です。
平行移動前の曲線はy=x3−5xで、②と同じであるため正解です。
与えられた方程式を、式①h(x)=(x−p)3−k(x−p)+qに各々置き換えていっても判定できますが、うまく誘導問題を利用したほうが最小限の計算で回答できます。
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