1 . 下肢のけいれん ―葉酸の摂取
×不正解
妊娠中、特に妊娠後期になると体への負担が大きくなるため、脚全体が疲れやすくなります。また、下肢への血液の循環も妊娠前に比べると悪くなりがちです。また、ビタミンDやカルシウムが不足していることも考えられます。その結果、下肢がけいれん(足がつる)事が多くなります。
予防のためには、脚のマッサージ、適度な運動、必要であればカルシウムなどのサプリメントを摂るようにします。よって、この選択肢は不正解です。
葉酸は核分裂に必須なミネラルで、二分脊椎症を予防します。妊娠前~授乳中にかけて摂取します。
2 . つわり ―においの強い食事の摂取
×不正解
つわりは妊娠初期に起こり、空腹感や食事のにおいなどで嘔気が強まります。よって、空腹感を軽減するためにスナックなどを頻回に食べたり、においの少ない食事を摂取することでつわりの症状が軽減されます。よって、不正解です。
3 . 便秘 ―緩下薬の服用
×不正解
妊娠中に起こりやすいマイナートラブルの一つです。ホルモン(プロゲステロン)の影響で腸蠕動が低下したり、大きくなった子宮が腸を圧迫したりするのが理由です。
便秘が起こった時には食事内容や運動、水分摂取をきちんと摂ることで整腸することが大切です。緩下剤の種類によっては(プルゼニドなど)流産や早産のリスクが高くなるものもあるので、服用はできるだけ避けるようにします。よって、不正解です。
4 . 腰痛 ―硬めのマットレス使用
〇正解
お腹が前に出てくることで、体勢を整えようとすると腰痛が起こりやすくなります。
腰痛がある時に柔らかいマットレスを使用すると、腰部が沈み込んでしまい、腰痛を悪化させます。よって、硬めのマットレスを使用することによって偏った体圧が少なくなるため、体への負担が軽減されます。よって、正解です。