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看護師の過去問 第103回 午前 問63

問題

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若年性特発性関節炎(juvenile idiopathic arthritis)で入院している子どもの看護で適切なのはどれか。
   1 .
発疹が出現している間は隔離する。
   2 .
Raynaud〈レイノー〉現象の観察をする。
   3 .
強い関節痛があるときは局部を安静に保つ。
   4 .
朝のこわばりのある関節部位に冷湿布を貼用する。
( 看護師国家試験 第103回 午前 問63 )
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この過去問の解説 (3件)

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若年性特発性関節炎とは、成人でみられる関節リウマチが小児期に発症したものであり、発現の原因は成人同様に明らかではありません。関節の内側にある滑膜で炎症が起こり、徐々に軟骨や骨が破壊されるため、関節が動かしにくくなり、最終的には骨同士が癒着し動かなくなります。種類によっては、関節炎に加え、発熱を繰り返したり、皮疹が出たりすることもあります 。

1 熱が高い時に手足や体に細かい発疹(=リウマトイド疹)が現れますが、感染性があるものでもなく、隔離する必要はありません。1は不正解です。
2 レイノー現象とは寒冷刺激や精神的緊張などによって、誘発される手指などの皮膚の色調変化ですが、若年性突発性関節炎では見られない所見です。2は不正解です。
3 関節の腫れと痛みが強いときは、関節の安静を保ち、変形を防止する意味で、補装具で関節を固定することもあります。関節可動域を十分に動かすことは大切ですが、痛みがある場合は安静を保ちます。よって、3が正解です。
4 関節が腫れ、熱をもっている場合は冷やすことでも対処できますが、朝に生じるこわばりは、関節周囲の筋肉がこわばり、血流が悪くなっていると考えられるため、温めて血流を促し、症状をやわらげます。4は不正解です。

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若年性特発性関節炎は16歳未満の子どもに起こる原因不明の関節炎症状が2~6週間以上続く疾患です。「全身型」、「少関節炎」、「 リウマトイド因子 陰性多関節炎」、「リウマトイド因子陽性多関節炎」という型に分類がされています。難病指定にされています。

1 . 発疹が出現している間は隔離する。
×不正解
全身型の関節炎では発熱時に約80%の患者さんの手足に発疹が出現するといわれています。発疹は赤色で、短時間に消失したり、移動したりします。感染するわけではないので、隔離の必要はありません。よって、不正解です。

2 . Raynaud〈レイノー〉現象の観察をする。
×不正解
レイノー現象は寒冷刺激や精神的緊張などの理由で、小動脈が痙攣し、その結果指先などの色が紫色や白色になってしまうことです。しびれや疼痛、知覚低下などがあります。特に膠原病、閉塞性血管疾患や職業病(タイピスト、チェーンソー)で見られる症状です。
若年性特発性関節炎では見られない症状なので、不正解です。

3 . 強い関節痛があるときは局部を安静に保つ。
〇正解
関節痛がある時には、関節に必要以上の負荷がかからないように痛みのある部位を安静にして保護するようにします。よって、この選択肢が正解です。
痛みがない時にはストレッチなどの軽い運動をしても大丈夫です。

4 . 朝のこわばりのある関節部位に冷湿布を貼用する。
×不正解
朝に関節のこわばりがあるようであれば、ホットパックなどを使って関節部位を温めると症状がやわらぎます。よって、この選択肢は不正解です。

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若年性特発性関節炎とは、16歳未満の子どもに発症する、原因不明の慢性関節炎の総称で、様々なタイプがあります。基本的には6週間以上の原因不明の関節炎が続く、となっています。「全身型」「関節型」「症候性」の3つの種類に分けられ、そこからさらに7つのタイプに分けられます。
全身型は、関節炎の他に発熱、皮膚の発疹、リンパ節の腫脹、肝臓・脾臓など全身に症状が現れます。
関節型は3つのタイプがありますが、関節炎を中心とした局所的な症状に留まります。
乾癬や潰瘍性大腸炎などとあわせて二次的に起きる若年性特発性関節炎が症候性と呼ばれています。
全身型と関節型で全体の90%以上を占めています。基本的には原因は不明ですが、ストレスが関係しているのではないか、と言われています。

1.全身型の若年性特発性関節炎の場合、弛張熱、リウマトイド疹、関節炎の3つの主症状があります。リウマトイド疹というのが、この選択肢の発疹のことだと思われます。このリウマトイド疹は通常かゆみを伴わない不定形の赤いまだらの発疹です。弛張熱(1日のうちで体温が1度以上も変動し、低い場合でも平熱よりは高い発熱のこと)と伴って出現するのではないか、と言われています。他者への感染はないため、隔離は不要です。
2.レイノー現象とは、寒さの刺激やストレスなどから四肢の先端の動脈が攣縮する現象です。攣縮により、手指が蒼白、チアノーゼのようになります。関節炎でもこのような状態にはなりませんので不正解です。
3.4.関節炎とは、関節の滑膜が炎症を起こし、関節に痛みや腫脹、動かしにくいなどの症状が出現する状態です。部位は膝関節や股関節、足や肩、ひじ、手などの関節です。関節炎を治療せずに放置すると関節の破壊が生じることがあります。炎症が進んでいるとき、痛みが強い場合には安静にして患部を冷やします。が、寛解期(症状が落ち着いた状態のとき)は、動かしたり体重がかかるときに痛む場合は患部を温めることが有効でしょう。炎症がおさまったときに固まった関節をほぐし、関節の可動域(動かせる範囲)を拡げるためにストレッチ等のリハビリを行います。

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