看護師の過去問
第103回
午前 問65
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問題
看護師国家試験 第103回 午前 問65 (訂正依頼・報告はこちら)
正常の分娩経過で正しいのはどれか。
- 分娩開始は、陣痛が15分間隔に起こった時点とする。
- 発露は、胎児先進部が陰裂間に常に見えている状態である。
- 分娩第2期は、破水から胎児が娩出するまでの期間である。
- 分娩第4期は、胎盤娩出から会陰縫合術の終了までの期間である。
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この過去問の解説 (3件)
01
■分娩開始:陣痛が10分おきに規則正しくおこるか、1時間に6回の陣痛がおこった時点。
■分娩第1期:分娩開始~子宮口が全開大(10cm開大)するまで。初産婦で平均10〜12時間、経産婦で約4〜6時間です。
■分娩第2期:子宮口全開大~児娩出まで。初産婦で約2〜3時間、経産婦で約1時間くらいです。
■分娩第3期:児娩出~胎盤娩出まで。10〜20分位です。
■分娩第4期:分娩終了~2時間。
1 分娩開始は陣痛が10分間隔に起こった時点のため、1は不正解。
2 発露とは、児頭が常に陰裂間にみえている状態です。2が正解。
3 分娩第2期は子宮口全開~児娩出までです。破水は第2期後半に起こることが多いですが、破水の時期は分娩の時期には定義されていません。したがって、3は不正解。
4 分娩第4期とは、分娩終了から2時間の時期のことです。分娩終了後のこの時期は、産道の裂傷、子宮の弛緩による異常出血が起こることがあるため、注意が必要のため、便宜上分娩第4期と定義されています。したがって4は不正解。
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02
×不正解
分娩開始とは陣痛が開始し、子宮口が開大(10㎝)になるまでをいいます。陣痛開始とは、規則的に1時間に6回以上(間隔が10分以内)になった地点です。よって、この選択肢は不正解です。
2 . 発露は、胎児先進部が陰裂間に常に見えている状態である。
〇正解
発露とは、母体がいきんでもいきまなくても胎児の頭が膣から見えた状態の事をいいます。よって、正解です。
3 . 分娩第2期は、破水から胎児が娩出するまでの期間である。
×不正解
分娩第2期は、子宮口が開大してから胎児が生まれるまでの時間を指します。
破水は陣痛前(前期破水)、子宮口が開大する前の破水(早期破水)、陣痛が来て子宮口が開大してからの破水(適時破水)と分娩のどの時期にくるかは個人によって違います。
よって、不正解です。
4 . 分娩第4期は、胎盤娩出から会陰縫合術の終了までの期間である。
×不正解
分娩第3期は胎児が排出されてから、胎盤が排出されるまでの時間を指します。
分娩第4期は胎盤が娩出されてから2時間後までの時間を指します。よって、不正解です。
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03
分娩第1期(陣痛発来~子宮口全開大):陣痛が発来した時点(周期的かつ増強して胎児娩出まで持続する陣痛が開始した場合に、周期が約10分あるいは頻度が1時間に6回以上になった時点)から分娩題1期が始まります。ここでは陣痛が徐々に増強するにつれ、胎児の下降が始まり、子宮口が10㎝まで開き全開大します。
分娩第2期(子宮口全開大~胎児娩出):子宮口全開大になると、胎児は骨盤に合わせてさらに回旋し、産道も変化していきます。児頭の圧迫に腹圧が加わり、排臨・発露を経て胎児娩出に至ります。
分娩第3期(胎児娩出~胎盤娩出):児娩出後も子宮収縮は繰り返され、やがて子宮壁から胎盤が剥離し、卵膜や臍帯と一緒に母体外へ娩出されます。
分娩第4期:胎盤娩出後から2時間までの間です。
1.上記のように、陣痛の周期が10分になった時点から分娩が開始します。
2.発露とは、児頭が陣痛間欠時にも露出して後退しなくなることです。つまり、赤ちゃんの頭が出たままの状態になっていることです。児頭が急に会陰を通過すると、会陰に裂傷を起こすことがあるため、いきむのをやめて短息呼吸(息を短く吐き出す)をします。
3.分娩第2期は破水からではなく、子宮口全開大となったときからです。
4.上記にもあるように、分娩第4期は胎盤娩出後から2時間経過するまでの間のことを言います。この間は特に出血のリスクが高いため、母体は特に安静を保つ必要があります。
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