看護師の過去問
第103回
午後 問135
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問題
看護師国家試験 第103回 午後 問135 (訂正依頼・報告はこちら)
ウイルスが原因で発症するのはどれか。
- 血友病(hemophilia)
- 鉄欠乏性貧血(iron-deficiency anemia)
- 再生不良性貧血(aplastic anemia)
- 成人T細胞白血病〈ATL〉(adultT-celll eukemia)
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この過去問の解説 (3件)
01
血友病とは、遺伝により生まれつき、凝固因子が低下・欠乏している病気で、ほとんどが男性です。
2.×
鉄欠乏性貧血は、体内の鉄不足により、赤血球の色素であるヘモグロビンが減った状態です。貧血のほとんどが鉄欠乏性貧血です。
3.×
再生不良性貧血は、血液をつくる骨髄の機能が低下した病気です。
4.○
成人T細胞白血病は、ヒトレトロウイルス(HTLV-1)というウイルスが原因です。
世界でみても沖縄・九州地方に多く、母乳を介し母親から感染するケースが多いようです。
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02
血友病は伴性劣性遺伝で、症状は男性に出現します。血友病A(第VIII因子)、血友病B(第IX因子)の欠損ないし、活性低下による凝固異常症です。関節・筋肉内出血が特徴です。
2、✖
鉄欠乏性貧血は生体内の鉄不足により、ヘモグロビン合成が不十分となり、起こる貧血です。全身倦怠感・動悸・息切れなどが特徴です。
3、✖
再生不良性貧血は骨髄での造血機能低下により、すべての血球が減っておこる貧血です。先天性(ファンコニ貧血)と、抗生物質などの薬剤に起因した2次性のどちらかに起因します。貧血症状の他に、感染があれば発熱も見られます。
4、〇
成人 T細胞白血病はヒトレトロウイルス(HTLV-1)というウイルスが原因で、母子間・夫婦間・輸血で感染します。九州、四国に多いです。リンパ節腫大や皮疹がみられます。
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03
再生不良性貧血は機序の解明にはいまだ至らず、免疫や遺伝子ではないかと言われています。
成人T細胞性白血病はHTLV‐1(ヒトT細胞白血病ウィルス)の感染によって起こります。
世界でも九州・沖縄に多い病気です。
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