看護師の過去問
第103回
午後 問159
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問題
看護師国家試験 第103回 午後 問159 (訂正依頼・報告はこちら)
がんの告知を受けた患者の態度と防衛機制の組合せで正しいのはどれか。
- がんのことは考えないようにする ――――――――――― 投射
- がんになったのは家族のせいだと言う ――――――――― 抑圧
- 親ががんで亡くなったので自分も同じだと話す ――――― 代償
- 通院日に来院せず、家でゲームをしていたと話す ―――― 逃避
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この過去問の解説 (3件)
01
投射:自分が否認する感情や態度、欲求などを他者の中に見出して転嫁すること。
抑圧:自分が否認する考え方や体験、苦痛や不快を無意識に中に封じ込めようとすること。
代償:目的や目標が達成されなかった時に、その目標に似た別の目標を達成することにより達成感や満足感を得ること。
逃避:困難な状況に対して、その状況に向き合うことから逃げ、解決に向けて行動しないこと。
1.× 投射ではなく否認です。
2.× 抑圧ではなく合理化です
3.× 代償ではなく同一化です。
4.〇 通院日に来院するということ、がんという事実に向き合うことから逃げる逃避と言えます。
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02
→投射とは、自分の中にある受け入れたくない不都合な感情や衝動を他人のものだと思うことをいいます。投射ではなく否認であり、誤りです。否認とは、不安や苦痛を生み出すようなある出来事から、目をそらし認めないことをいいます。
2 . がんになったのは家族のせいだと言う ――――――――― 抑圧
→抑圧とは、不快な体験や考えを無意識に押し込み忘れさせることをいいます。抑圧ではなく合理化であり、誤りです。合理化とは、何か理由をつけて自分自身の正当性を確保したり、ほかのものに責任転嫁することをいいます。
3 . 親ががんで亡くなったので自分も同じだと話す ――――― 代償
→代償とは、自分の欲求が満たされない状態を他のものに置き換えて、欲求を満たすことをいいます。代償ではなく同一視であり、誤りです。同一視とは、他のものを自分のなかに取り入れ、言動などをまね、同一感にひたることをいいます。
4 . 通院日に来院せず、家でゲームをしていたと話す ―――― 逃避
→逃避とは、困難な問題に直面することをさけ、空想や病気に逃げ込むことをいいます。来院という問題に直面することをさけているため、正しいです。
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03
がんの宣告や脊髄損傷など強いストレスにさらされて、心理的な危機に遭遇したとき、自らの心を守るために起こる無意識的な心理反応を防衛機制といいます。
1.誤り。投射は自らの考えを相手のものであると思うことです。設問分の例は否認にあたります。
2.誤り。抑圧は不安な感情を無意識に封じ込め忘れようとすることです。設問分の例は攻撃または置き換えにあたります。
3.誤り。代償は欲求を本来とは異なる対象に置き換えて、充足感を得ようとすることです。設問分の例は同一化にあたります。
4.正解。逃避は現在置かれている不安な状況から逃げることです。
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