看護師の過去問
第104回
午前 問25

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問題

看護師国家試験 第104回 午前 問25 (訂正依頼・報告はこちら)

振動が原因となる職業性疾病はどれか。
  • 中皮腫(mesothelioma)
  • 熱中症(heat illness)
  • 高山病(altitude sickness)
  • 白ろう病(white finger disease)

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 4 です

1:×
中皮腫は、肺や心臓などの臓器を包んでいる薄い膜である中皮細胞に発生した癌細胞です。
発症した対象のほとんどがアスベスト(石綿)を吸い込みやすい環境にあったことが統計的に報告されています。
振動との関連性は特に報告されていません。

中皮腫の基礎知識-国立がん研究センター
https://ganjoho.jp/public/cancer/mesothelioma/index.html

2:×
熱中症は高温多湿の環境に身体が適応できず、発熱や嘔吐、意識障害など様々な症状を発症した際の総称のことです。
そのため、振動との関連はあまりありません。

3:×
高山病の一番の原因は血液中の酸素不足で、体内の低酸素状態に適応できず、頭痛や倦怠感などの様々な症状が起こることを呼びます。

4:○
白ろう病は振動病とも呼ばれ、ロックドリルやチェーンソー、バイクの長時間運転などにより振動を受け続けることで、手足の血管が収縮し、痙攣と共に皮膚が蝋のように白く見えるのが特徴です(レイノー現象と呼ばれます)。
握力が低下し感覚も鈍くなり、症状がひどい場合は関節の変形や骨の硬化が起こることもあります。
手指だけでなく、足に起こる場合もあります。

振動障害とは(レイノー現象の画像あり)-労災疾病等医学研究普及サイト
http://www.research.johas.go.jp/sindou/03.html

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02

4が正解です。
1.中皮腫とはアスベストを吸入した方が数十年後にかかる悪性腫瘍のことです。
2.熱中症とは体温が上がり、体内の水分バランスや塩分バランスが崩れたり、体温調節が働かなくなる病気です。症状は、めまい・頭痛・けいれんなど様々な症状があります。
3.高山病とは高いところで酸素が欠乏することで起こる病気のことです。頭痛、疲労、息切れ、昏睡などがあります。
4.白ろう病とは振動病ともいいます。振動が原因で血行障害が起こり、手や指が蒼白になったり、しびれや痛みを伴います。

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03

1 . 中皮腫(mesothelioma):アスベスト(石綿)が暴露要因となることが多く、建設業や船舶製造等に携わっていた人に多いとされています。

2 . 熱中症(heat illness) :暑熱環境下で暴露されることで脱水や体温上昇、多臓器不全を起こすものとされています。

3 . 高山病(altitude sickness):高山で酸素欠乏状態に陥ったときに起こるものとされています。

4 . 白ろう病(white finger disease):チェーンソーなどの振動工具を長期間使用することによって局所的に振動障害が起こり、寒冷地の山林労働者に多いとされています。

よって正解は4 .白ろう病となります。

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