看護師の過去問 第104回 午後 問175

穿刺部位の剃毛を行うので、側頭部は不適切です。大腿動脈からアプローチする場合は剃毛は鼠径部を行います。このため1は誤りです。

検査の際は絶食になります。このため2は誤りです。

検査中は、患者に話しかけながら副作用の有無などを確認していくことが必要になります。このため3は誤りです。

検査の合併症として動脈閉塞があります。そのため穿刺部の抹消側の動脈を触知し、循環が保たれているかを確かめる必要があります。正解は　4　です。

「脳血管造影検査」とは
血管内に挿入したカテーテルより造影剤を注入し、連続的にエックス線撮影をすることで、脳内の血管像を詳しく調べることができる検査です。
通常カテーテルの挿入は大腿動脈（鼠径部）か上腕動脈が選択されます。

正解は４です。

１．大腿動脈からカテーテルを挿入する場合は鼠径部の剃毛をします。
頭部の剃毛は必要ありません。

２．検査当日は絶食です。

３．通常は穿刺部の局所麻酔のみです。
患者さんの意識はあるので、副作用の有無を確認するため、患者さんに声をかけながら検査を進めていきます。

４．合併症として動脈閉塞のリスクがあるので、穿刺部より末端の動脈の拍動を確認する必要があります。
カテーテルを鼠経部の大腿動脈から挿入した場合は足背動脈、上腕動脈の場合は橈骨動脈を確認します。

正解：4 . 穿刺部の末梢側の動脈の拍動を確認する。

解説：
カテーテル穿刺部より先の動脈閉塞をきたす可能性がある為、検査後も足背動脈の拍動を触知することで、循環動態を確認することが必要です。

1 . 前日に側頭部の剃毛を行う。：剃毛は検査前に行います。

2 . 検査30分前まで食事摂取が可能である。：造影剤を使用するため、検査当日（検査が午後の場合は昼食）は食事摂取禁止です。

3 . 検査中は患者に話しかけない。：検査は局所麻酔で実施するため、声がけを行いながら、全身状態、造影剤の副作用の有無を確認する必要があります。