看護師の過去問
第105回
午後 問232
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問題
看護師国家試験 第105回 午後 問232 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文を読み、問いに答えよ。
Aさん(58歳、男性)は、妻(55歳、会社員)、長女夫婦および生後5か月の孫の5人で暮らしている。頸椎の後縦靱帯骨化症(ossification of posterior longitudinal ligament)と診断され椎弓形成術を受けた。リハビリテーション病院に転院し2か月前に退院した。退院時から週1回の訪問看護を受けている。現在の症状は、下肢のしびれ、知覚鈍麻、筋力低下、上下肢の痙性麻痺および膀胱直腸障害である。移動は車椅子で、食事はリハビリテーション用のフォークを使用して座位で摂取している。排泄は家族に見守られながら尿器とポータブルトイレとを使用し、自分で行っている。
Aさんへの訪問看護における身体状態の観察で、疾患に関連して最も重要なのはどれか。
Aさん(58歳、男性)は、妻(55歳、会社員)、長女夫婦および生後5か月の孫の5人で暮らしている。頸椎の後縦靱帯骨化症(ossification of posterior longitudinal ligament)と診断され椎弓形成術を受けた。リハビリテーション病院に転院し2か月前に退院した。退院時から週1回の訪問看護を受けている。現在の症状は、下肢のしびれ、知覚鈍麻、筋力低下、上下肢の痙性麻痺および膀胱直腸障害である。移動は車椅子で、食事はリハビリテーション用のフォークを使用して座位で摂取している。排泄は家族に見守られながら尿器とポータブルトイレとを使用し、自分で行っている。
Aさんへの訪問看護における身体状態の観察で、疾患に関連して最も重要なのはどれか。
- 排尿状態
- 上肢の筋力
- 嚥下の状態
- 外傷の有無
- 下肢のしびれ
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この過去問の解説 (3件)
01
1 . 排尿状態
膀胱直腸障害があるため、排尿困難により膀胱炎
などを発症してしまうリスクがあります。これは最も必要な観察項目です。
2 . 上肢の筋力は✖
筋力があるから、リハビリ用のフォークを使用することで食事摂取が可能な状況ですので、最も必要な観察項目ではありません。
3 . 嚥下の状態は✖
食事摂取が自分で出来ていること、嚥下機能においての記載がないことから、適しているとは言えません。
4 . 外傷の有無は✖
自分で移動をしていることによる外傷についての記載がないため、適しているとは言えません。
5 . 下肢のしびれは✖
下肢のしびれにより移動動作に支障が出ているという記載はないため、適しているとは言えません。
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02
1、現在ある症状の中では、膀胱直腸障害の症状を観察することが優先されます。膀胱直腸障害とは、悪化すると尿閉や腎不全、便秘、排便困難等の症状が出現します。よって、排尿状態を観察することは最も重要です。
2、リハビリテーション用のフォークを使用して食事を自己摂取できているので、重要観察項目ではありません。
3、出現している症状の中に嚥下障害は含まれていないので、重要観察項目ではありません。
4、転倒などで外傷がある可能性はありますが、問題文に転倒したことについての情報がないので、重要観察項目ではありません。
5、下肢のしびれが悪化する可能性はありますが、問題文にそのような記述はないので、重要観察項目ではありません。
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03
現在の症状の中では膀胱直腸障害について、排尿困難の有無や程度などの排尿状態を観察することが最も重要です。悪化すると尿閉や尿管逆流減少、腎不全を引き起こす可能性があります。必要に応じて、泌尿器科との連携して対応します。併せて便秘や失禁の有無など、排便状態にも注意します。
2.上肢の筋力:リハビリ用のフォークを使用し、食事動作は自力で可能のため、観察項目の重要度は低いです。
3.嚥下の状態:嚥下についての症状はあがっていないため、観察項目の重要度は低いです。
4.外傷の有無:車椅子での移動について、特に問題となる点はあがっていないため、観察項目の重要度は低いです。
5.下肢のしびれ:程度の悪化や日常生活への支障となる点はあがっていないため、観察項目の重要度は低いです。
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