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看護師の過去問 第105回 午後 問231

問題

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次の文を読み、問いに答えよ。

Aさん(19歳、男性、大学生)は、実家近くのアパートに1人で暮らしている。ある日、線路沿いの道を裸足で歩きながら険しい表情でカッターナイフを振り回し、ぶつぶつと独り言を言い続けていたことから警察に保護された。Aさんは、警察から連絡を受けた両親とともに精神科病院を受診したが「自分は命を狙われている」、「この人たちは自分の親じゃない」と言い、医療者に対しても拒否的な態度をとっている。診察の結果、Aさんは統合失調症(schizophrenia)と診断された。Aさんの頭髪は乱れ、食事や睡眠がとれていない様子であったため、そのまま医療保護入院をすることになった。

入院後2か月が経過し、主治医からは退院の話も出始めた。Aさんは入院をきっかけに大学を休学している。Aさんの両親が「Aは学業の遅れを心配して、退院後すぐに復学したいと言っています。Aはすぐに復学できるのでしょうか」と相談してきた。
看護師の説明として適切なのはどれか。
   1 .
「復学の時期を大学に判断してもらいましょう」
   2 .
「復学できる状態になるまで退院を延期しましょう」
   3 .
「ご両親からAさんに焦らないよう説得してください」
   4 .
「まずは家庭での日常生活に慣れることから始めましょう」
( 看護師国家試験 第105回 午後 問231 )
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この過去問の解説 (3件)

1
正解は4です。

1 . 「復学の時期を大学に判断してもらいましょう」は✖
自分のペースが保てないこの時期では、復学は難しいと考えられます。


2 . 「復学できる状態になるまで退院を延期しましょう」は✖
家庭での生活に慣れることで、徐々に学業にも目も向けることができるようになります。入院生活が長いことは復学を遠ざけてしまいます。


3 . 「ご両親からAさんに焦らないよう説得してください」は✖
Aさんはもちろんのこと、両親も不安に感じている内容です。両親にそのように声かけさせるより、医療者がそのような声掛けをする方が適しています。


4 . 「まずは家庭での日常生活に慣れることから始めましょう」は〇
退院をしている段階ですので、普段通りの生活を継続することが大切です。

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0
正解:4
1、大学に復学する時期は大学が決めるものではなく、主治医が判断します。症状が安定し、一人で通学することができるか、円滑に日常生活を送れるのか医師と相談して決めます。大学側にも相談し、理解を得る必要があります。

2、大学に復学できるまで入院を延長することは不適切です。まずは自宅へ退院し、日常生活を円滑に行うことができるかどうか判断します。

3、ご両親がAさんを説得するのではなく、病院側が焦る必要はないと説明する必要があります。

4、大学に復学する前にまずは日常生活に慣れていくことが大切です。よって、4が最も適切な説明です。

0
正解は4です。
退院時には、陽性症状は薬物療法で改善しているものの、陰性症状は陽性症状が治まった後も治療過程で続くことが多いです。
退院後の生活は、きちんと服薬する、刺激の少ない環境で静養する、規則正しい生活を送る、回復を焦らず無理しないといったポイントで家庭での日常生活に慣れることが最初のステップです。

1.復学の時期は、症状がある程度落ち着いて、幻覚や妄想などの症状がほとんど見られない、人とのコミュニケーションがとれて、1人で通学できることが条件になることが一般的です。これらは主治医が判断し、復学の際は、大学の保健管理センターや学生相談室などが連携して、復学に向けたサポートを行います。
2.退院後、家庭での日常生活に慣れてから復学できる状態かどうかの判断に至るため、復学できる状態になるまで退院を延期するというのは不適切です。
3.家族も回復を焦る気持ちになります。Aさんや家族へ、回復を焦らず無理しないように説明するのは医師やスタッフの役割です。

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