看護師の過去問
第105回
午後 問234

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問題

看護師国家試験 第105回 午後 問234 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み、問いに答えよ。

Aさん(58歳、男性)は、妻(55歳、会社員)、長女夫婦および生後5か月の孫の5人で暮らしている。頸椎の後縦靱帯骨化症(ossification of posterior longitudinal ligament)と診断され椎弓形成術を受けた。リハビリテーション病院に転院し2か月前に退院した。退院時から週1回の訪問看護を受けている。現在の症状は、下肢のしびれ、知覚鈍麻、筋力低下、上下肢の痙性麻痺および膀胱直腸障害である。移動は車椅子で、食事はリハビリテーション用のフォークを使用して座位で摂取している。排泄は家族に見守られながら尿器とポータブルトイレとを使用し、自分で行っている。

ある日、Aさんに軽度の歯肉出血および歯肉の腫脹がみられるようになった。疼痛はない。訪問歯科診療を受け、口腔ケアを徹底するよう促された。リハビリテーション病院に入院していたときは、自助具を利用して口腔ケアの練習をしていた。退院後は妻が口腔ケアを介助していたが、最近は仕事の帰りが遅く、Aさんは妻を待てずに寝てしまうと言う。また、Aさんは育児で疲れている長女には頼めないと話す。
看護師のAさんへの提案で最も適切なのはどれか。
  • 日中の口腔ケアを徹底する。
  • 長女に口腔ケアを依頼する。
  • 就寝時刻を遅くするよう提案する。
  • 妻が夜に実施できる時間帯を検討する。
  • Aさんが自立してできる方法を検討する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は5です。


1 . 日中の口腔ケアを徹底する。は✖
日中の口腔ケアだけを徹底しても、口腔内の清潔は保てず直接この問題を解決することにはなりません。


2 . 長女に口腔ケアを依頼する。は✖
在宅での介護は長期にわたります。介護をする家族の負担が大きいことはストレスに繋がります。


3 . 就寝時刻を遅くするよう提案する。は✖
本人の生活リズムがあるため、敢えて妻が帰ってくる遅い時間まで起こしておくのは間違っています。


4 . 妻が夜に実施できる時間帯を検討する。は✖
今までは妻がやっていたが、Aさんはリハビリとして口腔ケアの練習をしているため、本人ができるように工夫する方が、本人にも家族(特に妻)のも良いです。


5 . Aさんが自立してできる方法を検討する。は〇
Aさんの自立性を高めることで、家族負担も減り、本人も自分でできることで精神的ストレスも少なくなることが考えられます。

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02

正解:5
1、妻は日中仕事で忙しく、長女は育児があり頼めない状況であることから、日中の口腔ケアを徹底することは難しいと考えられます。

2、長女は育児があり頼めない状況にあるので、この提案は不適切です。

3、Aさんは妻を待てずに寝てしまう状況です。就寝時間を遅くすることはAさんに負担がかかってしまうため、不適切です。

4、仕事の帰りが遅い妻に、夜実施できる時間を検討してもらうことは妻の負担になります。よって、この提案は不適切です。

5、Aさんは自助具を使って口腔ケアの練習をしていることから、自立してできる方法を検討することが最も適していると考えられます。
この提案であれば、妻や長女にも負担はかかりません。

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03

正解は5です。
同居する家族で頼める人がいないため、自助具を利用して口腔ケアの練習していたことを活かし、Aさんが自立してできる方法を検討することが、時間を気にせず口腔ケアを徹底できる最も適切な方法と考えられます。

1.日中の口腔ケアを徹底する:妻は仕事、長女は育児のため頼めない状況であるため、適切ではありません。
2.長女に口腔ケアを依頼する:長女は育児のため、Aさんは頼めないと話されているため、適切ではありません。
3.就寝時刻を遅くするよう提案する:妻の仕事帰りを待てずに寝てしまうため、日常の就寝時刻を遅くするのは無理があり、適切ではありません。
4.妻が夜に実施できる時間帯を検討する:妻の仕事帰りが遅く、Aさんも待てずに寝てしまうため、夜に実施できる時間帯はなく、適切ではありません。

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