看護師の過去問
第106回
午前 問22
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問題
看護師国家試験 第106回 午前 問22 (訂正依頼・報告はこちら)
点滴静脈内注射中の刺入部位の腫脹を確認したときに、最初に実施するのはどれか。
- 体位を変える。
- 注入を中止する。
- 刺入部位を挙上する。
- 周囲のマッサージを行う。
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この過去問の解説 (3件)
01
①栄養、水分、薬剤を静脈内に持続的に注入する
②持続的に、大量の薬剤を静脈内に注入、または内服困難な場合に施行する
③血管確保する
などの目的で臨床の場で日常的に行われる処置です。
薬液の血管外漏出により、発赤・腫脹・疼痛などの症状が出現します。
血管外漏出とは、薬液が血管外の周辺組織へ漏れ出ることを言います。
問題文にある、刺入部の腫脹が出現したという記述から、薬液の血管外漏出が起こっていることが考えられます。血管外漏出が考えられた場合、直ちに注入を中止し刺入している針を抜くことが必要です。
1.体位は、薬液の血管外漏出とは関係ありません。
3.刺入部を挙上すると腫脹が軽減することもありますが、注入を中止し、抜
針したのちに行うことです。
4.腫脹部位周辺は炎症が起こっている可能性が高いため、周囲のマッサージ
を行うとさらに炎症がひどくなる危険性があるためマッサージは行いませ
ん。
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02
刺入部位が腫脹している時に考えられることは、点滴が血管外に漏れている可能性です。すぐに点滴の注入を中止して、点滴場所を変更する必要があります。
1、体位を変える・・・体位を変えても、腫脹を止めることはできません。
3、刺入部位を挙上する・・・点滴が血管外に漏れた時には腫脹を軽減させるために挙上することがありますが、点滴場所を変更してから行うことです。
4、周囲のマッサージを行う・・・腫脹している部位を強く触ることで炎症を悪化させてしまう危険があるため、適切ではありません。
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03
刺入部位に腫脹を確認するときには、薬剤が血管外に漏出しています。ただちに点滴を中止して、抜針します。
次に刺入部位の腫脹について、炎症を起こしている場合には冷罨法やステロイド剤の塗布などを行います。
状況により、3.刺入部位を挙上しますが、最初に実施することではありません。
また、1.体位を変える、4.周囲のマッサージを行うは適切ではありません。特に炎症を起こしている場合は、周囲のマッサージをすることにより悪化させることとなり、不適です。
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