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看護師の過去問 第106回 午後 問237

問題

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Aさん(32歳、女性)は、営業で外出の多い業務を担当している。1か月前から発熱、倦怠感、関節痛および顔面の紅斑が出現し、近くの医療機関を受診したところ全身性エリテマトーデス〈SLE( systemic lupus erythematosus )〉と診断され治療目的で入院した。入院時所見は身長160cm、体重55kg。血圧142/80mmHg。血液検査データは、白血球4,400/μL、血小板17.5万/μL、Hb12.5g/dL、クレアチニン2.5mg/dL、抗核抗体は陽性であった。

入院時のアセスメントで正しいのはどれか。
   1 .
貧血
   2 .
出血傾向
   3 .
易感染状態
   4 .
腎機能低下
( 看護師国家試験 第106回 午後 問237 )
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この過去問の解説 (3件)

2
正解は4です。

1.誤り。Hb値は定値であり、貧血は認めません。

2.誤り。血小板数は定値であり、出血傾向ではありません。

3.誤り。白血球数は定値であり、易感染状態ではありません。

4.正解。クレアチニンは2.5mg/dL(女性のクレアチニン基準値は0.70mg/dL以下)と高値です。クレアチニンの上昇は腎機能の低下の指標となります。

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1
設問にあるデータを確認します。
■身長160cm、体重55kg→問題なし
■白血球4,400/μL、血小板17.5万/μL、Hb12.5g/dL→基準値範囲内、問題なし
■クレアチニン2.5mg/dL→基準値超

1 Hb値は基準値範囲内です。貧血とは言えません。不正解です。
2 血小板数は基準値範囲内です。他に参考となるINR値・APTT値などのデータもなく、出血傾向があるとは言えません。不正解です。
3 白血球数は基準値範囲内です。易感染状態とは言えません。不正解です。なお、エリテマトーデスの治療として、高用量のプレドニゾロンの内服を開始した場合、副作用として易感染状態になるため、注意は必要です。
4 クレアチニン値が基準値を超えています。全身性エリテマトーデスは自己免疫疾患のため、全身のあらゆる部位で炎症を来たします。そのため、どの診療科にいても受診がある可能性は高く、看護師としては正しく知識を得ておく必要があります。全身性エリテマトーデスでは50%に腎障害が発現します。腎臓で炎症がおき、糸球体腎炎(ループス腎炎)となり、放っておくと重篤化し、ネフローゼ症候群や腎不全に進行し、透析が必要な状態になります。Aさんにも、腎機能低下がみられているため、ここでは4が正解です。

0
正解4.腎機能低下


全身性エリテマトーデス(SLE)

DNA-抗DNA抗体などの免疫複合体の組織沈着により起こる全身性炎症性病変を特徴とする自己免疫疾患です。
症状は治療によって軽快しますが、寛解と増悪を繰り返して慢性の経過を取ることが多い疾患です。

Aさんは、血液検査結果でクレアチニン2.5mg/dlと上昇しており腎機能低下を起こしています。
糸球体腎炎(ループス腎炎)は、約半数の症例で出現して、放置すると重篤になります。

(難病情報センター 全身性エリテマトーデス参照)


1.Aさんは、Hb12.5g/dlであり貧血の所見は示していません。


2.Aさんは、血小板17.5万/μlで低下しておらず、他の検査結果が示されていないので出血傾向の所見とはいえません。


3.Aさんは、白血球4400/μlで基準値内の値です。発熱倦怠感がありますが、現在の状態では易感染状態とは言えません。

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