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看護師の過去問 第106回 午後 問236

問題

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Aさん(60歳、男性)は、自宅近くを散歩中に突然の胸痛が出現し、救急車を要請した。救急隊到着時のバイタルサインは、呼吸数28/分、脈拍100/分、血圧80/40mmHgであった。冷汗が著明で、前胸部から左肩にかけての激痛を訴えていた。問診で狭心症( angina pectoris )の既往歴があることが分かった。入院時の検査で急性心筋梗塞( acute myocardial infarction )と診断された。

緊急心臓カテーテル検査で左冠動脈起始部に90%の閉塞を認め、緊急冠動脈バイパス術が行われた。術後5日、集中治療室から一般病棟に転棟した。Aさんは「手術も無事終わって命が助かった。リハビリテーションが大切と聞いたので、頑張って廊下を歩きますよ」と看護師に話した。術後のADL拡大は順調に進み、Aさんは病棟内での200mの歩行が許可されている。胸部症状の出現や心電図の変化は認めない。
Aさんへの心臓リハビリテーションについて適切なのはどれか。
   1 .
息苦しさが出現したら中止する。
   2 .
気分の良いときに階段昇降を勧める。
   3 .
衣服の着脱は家族に介助してもらう。
   4 .
レジスタンストレーニングを中心に行う。
( 看護師国家試験 第106回 午後 問236 )
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この過去問の解説 (3件)

1
AさんのADLは、まだ病棟内で200mの歩行のみが許可されている段階です。身の回りの生活動作はある程度できる段階と考えられますが、様子をみながらADL拡大が必要な時期と考えます。

1 息苦しさが出現したら、無理をせず中止し、様子をみます。1が正解です。
2 階段昇降は、運動負荷がかかります。まだ現状では許容できる負荷ではないため、2は不正解です。
3 衣類着脱に介助が必要なほどのADLとは考えられません。200mは歩行できているため、衣類着脱にかかる心負荷は耐えられると考えます。3は不正解です。
4 レジスタンストレーニングとは、負荷をかけて筋力トレーニングを行うことで、持久力をつけたりすることが目的です。現段階では行うことはできません。4は不正解です。

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0
正解1.息苦しさが出現したら中止する。


心筋梗塞後の心臓リハビリテーション

カテーテル治療後も、心筋梗塞で心臓の一部は壊死して機能障害を起こしています。
心臓に負担がかからないように徐々に運動量を増やしていきます。医師・看護師・理学療法士の監視と指導の下に心電図でモニターしながら行っていきます。
患者さんが社会復帰できるように、心臓病に関する知識を身に着けて退院後の生活につながる指導を行います。

心臓リハビリテーションは、患者さんの状態を確認しながら行いますので、許可された範囲内での活動を行い、症状が少しでも現れたら中止してもらいます。


2.Aさんは、病棟内歩行200mまでの許可になっています。それ以上の活動は許可されていません。
階段昇降は、負担の大きい運動になるので、許可のないうちに行ってはいけません。


3.衣服の着脱は、ADL内に入っているので自分で行えます。自分で出来ることは、行ってもらいます。


4.レジスタンストレーニングは、筋肉に抵抗をかける動作を繰り返し行う運動です。スクワットや腕立て伏せ等が含まれます。
強度の高い運動になるので、心臓リハビリテーションで行う運動ではありません。

-1
正解は1です。

1.正解。冠動脈バイパス術の術後であり、循環および呼吸状態をこまめに観察する必要があります。

2.誤り。階段昇降は許可されている200m歩行よりも負荷の大きい運動であり、現段階では勧めるべきではありません。

3.誤り。A氏は離床がすすみ、ADL拡大を進めている段階であり、衣類の着脱等自力で可能な部分は行ってもらいます。

4.誤り。現段階でレジスタンストレーニングは負荷が大きすぎるため、適切ではありません。

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