看護師の過去問 第107回 午前 問45

好中球とは白血球の一種で感染を防ぐ役割をしています。血液中の全白血球の４５〜７５%を占めています。血液中の好中球が１０００/mm３未満になると、感染のリスクがあります。５００/mm３未満になると、感染のリスクが大幅に高くなります。
１、感染のリスクが非常に高いので、清潔を保ちます。
３、口腔内を清潔に保つことは大切ですが、歯間ブラシは歯肉を傷つけてしまうリスクもあります。
４、化学療法の開始前と比べ、リンパ球数は低下しています。

Aさんは、化学療法後に好中球数が減少しています。
免疫の働きが低下している日和見感染症のリスクが高い状態です。

日和見感染症とは、健康な人では感染しない病原性の弱い微生物に感染することです。

正解は2です。

1、感染しやすいので、保清が必要です。

3、保清に努める必要はありますが、出血しやすいので注意が必要です。

4、リンパ球は減少している状態です。

正解は２です。
好中球は、抗がん剤投与後約7~14日後ごろに最も減少します。好中球は全白血球中の約60パーセントを占めており、1000/mm3以下になると感染症を合併しやすくなります。
１、易感染状態であるため、清潔保持に努めます。
３、歯間ブラシは歯肉に傷を作りやすく、傷からの細菌感染のリスクがあるため、控えます。また、化学療法中は血小板数も低下している可能性があるため、口腔ケアの際は出血に注意します。
４、化学療法の副作用に骨髄抑制があり、白血球の一種であるリンパ球は減少します。