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看護師の過去問 第107回 午前 問51

問題

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Aさん( 80歳、女性 )。大腿骨頸部骨折( femoral neck fracture )のため人工骨頭置換術を受けた。手術後14日、Aさんの経過は順調で歩行訓練を行っている。歩行による疼痛の訴えはない。
現在のAさんの状態で最も注意すべきなのはどれか。
   1 .
せん妄
   2 .
創部感染
   3 .
股関節脱臼( hip dislocation )
   4 .
深部静脈血栓症( deep vein thrombosis )
( 看護師国家試験 第107回 午前 問51 )
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この過去問の解説 (4件)

3
正解は3です。


1 . せん妄は×
術後14日が経過しているためせん妄は起きにくいです。せん妄は術後すぐに起きます。


2 . 創部感染は×
術後14日が経過していると創部も治癒してきていることが考えられます。創部感染は術後5日ほどで発症します。


3 . 股関節脱臼は〇
術後14日目で、活動性が上がることにより脱臼リスクは高まります。


4 . 深部静脈血栓症は×
術後、活動性が上がることにより血栓が飛ぶことが考えられますが、術後14日となると離床開始より日が経っていると予想されますので、これは起きにくいです。

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1
正解は3です。
1. せん妄は手術直後の麻酔覚醒後や夜間に、最も起こりやすい症状です。環境の変化による精神的要因や、手術による身体侵襲による全身状態の変化が原因とされています。
2. 創部感染は通常術後5日以降に発生しますが、創部の強い疼痛や発赤、膿瘍、発熱を伴います。Aさんの場合、そのような症状が出現していないため、可能性は低いでしょう。
3. 人工骨頭置換術後の股関節脱臼は、筋力や軟部組織が安定する術後3週間以内に多くなります。Aさんの場合、術後14日目であること、リハビリが進みADLが拡大してきていることから、脱臼に注意する必要があります。
4. 深部静脈血栓症は、長期臥床中に発生します。術後の離床直後は深部静脈血栓が血流に乗り、肺塞栓を起こすリスクが最も高くなるため、注意する必要があります。

1
人工骨頭置換術は侵襲も大きい手術であり、高齢者にとっては負担も大きい手術です。
1、高齢でも術後2週間経過しており、せん妄の優先度は高くありません。
2、疼痛の訴えはないことから、患部の炎症はないものと思われ、創部感染症は考えにくいです。通常SSI(surgical site infection:手術部位感染)は5日目以降に発熱などの炎症所見とともに発症しますが、14日経過しており、痛みもないことから、創部感染はそれほど重要ではありません。
3、脱臼は筋力、軟部組織が安定するまでの3週間以内に多いとされています。PTなどの指導のもと行わなければ、脱臼してしまう可能性があり、優先度は高いです。
4、DVT(深部静脈血栓症)の発症時期として多いのは離床直後です。Aさんは歩行訓練も行われており、直後とは言いづらく、また離床が一番の予防でもある事から、DVTは回答としてふさわしくないと思います。
よって、解答は③です。

0
正解3.股関節脱臼(hip dislocation)


人工骨頭置換術

大腿骨頭に何らかの障害が発生したときに、人工骨頭を大腿骨頭の代わりに置換する手術です。
この手術を行うことで、早期に体重をかけて歩けるようになります。
手術後の合併症として、感染・脱臼・血栓症などがあります。
脱臼は、無理な動きをして大腿骨の一部が骨盤側に当たり負荷がかかることで、人工骨頭が押し出されて外に飛び出して起こります。

歩行訓練や日常生活で無理な姿勢にならないように注意が必要です。



1.手術後14日経過しているので、せん妄は起こりにくいと思われます。手術直後でベッド上安静の時に起こりやすくなります。


2.手術後14日で、創部の抜糸も終わっていると思われます。感染症の可能性は低いです。


4.手術後14日で歩行訓練が行われているので、深部静脈血栓症は可能性としては考えにくいです。
手術直後でベッド上安静の時に起こりやすくなります。

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