看護師の過去問 第107回 午前 問59

正解は2です。


1 . 自殺の手段が未定である。は×
自殺が切迫した人ならば、自殺方法は計画的に決められていることが多いです。


2 . 自殺する日を決めている。は〇
自殺が切迫している人だからこそ想定される内容です。


3 . 将来の希望について時々話す。は×
自殺念慮がないため不適切です。


4 . 普段と変わらない様子で生活している。は×
普段と変わらないと様子で過ごしているとき、うつ病患者は自殺することが多いとされています。しかしこの段階では自殺リスクが大きい状況であり、自殺が切迫した状態とまでは言い難いです。

正答：2

解説：自殺念慮とは自殺してしまいたいと考えることで、実際に計画や行動にはあらわれていないものです。
時期や手段、場所の設定、予告している、死後の準備をしているなどの具体的な計画性の有無、出現時期や持続性、強度、客観的確認（周囲からみて明らかな状態や自殺念慮を否定する）が存在する場合には、特にリスクが高いと言われています。

この問題は常識的に考えてよい問題です。

①は手段が未定なので、それほど切迫してはいないと考えます。
③は将来の希望に関して話しているので、切迫はしていません。むしろ、精神状態は良い傾向にあると考えても良いです。
④は普段と変わりないので、切迫はしていません。
なので、正答は②です。

ちなみに、うつ病の病期では最も精神が落ちている状態から少し回復したところで、一番自殺する傾向が高いので注意が必要です。

正解は2です。
自殺する日にちを具体的に決めているため、他選択肢に比べて、より自殺への思いが強まっていると考えます。

1. 自殺の手段が具体的であれば、より切迫性があると考えてよいでしょう。
3. 将来の希望について話をしており、未来を生きる自分を想像できていると言えます。
4. うつ病患者などでは回復期が最も自殺率が高くなるため、注意が必要ですが、この場合「最も切迫している」状態には当てはまらないため、不正解です。