看護師の過去問
第107回
午前 問72

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問題

看護師国家試験 第107回 午前 問72 (訂正依頼・報告はこちら)

頭部CTを下に示す。
論理的思考を制御する領域はどれか。
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  • A
  • B
  • C
  • D
  • E

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この過去問の解説 (4件)

01

正解は 1 です。

A、前頭葉の前方の部位は知的機能に関与すると言われており、意欲、計画、思考などに深い関わりがあります。他にも運動性言語中枢があり、意識をして行う随意運動や話をするためにも使われます。

2、Bは右側頭葉で聴覚野、感覚性言語中枢がある場所です。

3、Cは間脳です。間脳には声明をつかさどると言われている視床と視床下部があります。視床は感覚に関わる分野、視床下部は情動行動支配、摂食、満腹中枢、飲水中枢、体温調節中枢などになります。

4、Dは左側頭葉なので聴覚野、感覚性言語中枢があります。

5、Eは後頭葉で視覚野があり、見たものを分析する働きをします。

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02

正解:1. A の前頭葉

Aは前頭葉であり、思考や判断など高度な知的活動の中枢を担っています。従って、論理的思考を制御する領域です。


2. →Bは右側頭葉であり、音声を理解する聴覚野や文字の意味を理解するウェルニッケ野がある他、記憶や嗅覚にも関わっています。

3. →Cは間脳であり、視床、視床下部などから成り立ちます。視床は、嗅覚を除いた感覚入力を大脳新皮質へ中継する働きがあります。視床下部は、体温・血圧・ホルモンなどの自律神経の中枢を担っています。

4. →Dは左側頭葉であり、右側頭葉と同様に聴覚や感覚性言語中枢、記憶や嗅覚に関わっています。

5. →Eは後頭葉であり、一次視覚野があり、視覚や色彩の認識などに関わっています。

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03

正解は 1 です。

○1. Aは前頭葉を示し、思考・感情・性格・理性などの中心、つまり
   論理的思考を制御する領域です。
   
×2. BとDは側頭葉を示し、言葉を理解する部分や本能・情動に関わる
×4.  部分、また記憶に関わる海馬(かいば)という部分があります。
   
×3. Cは間脳を示し、視床と視床下部からなります。
   視床は、感覚情報を大脳新皮質に中継し、運動や姿勢の制御を
   行います。視床下部は、食欲などの本能行動や自律神経機能の
   中核となり、体温や血圧の調整も行います。
   
×5. Eは後頭葉を示し、光情報を頭頂葉と協力して処理し、人の顔や
   物の形などを認識しています。

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04

脳のCT画像から、大脳の各領域の働きを読み解く問題です。ポイントとなるのは、「CT画像の見方」と「脳の各領域の働きの暗記」です。
「CT画像の見方」のポイントは、「仰向けに寝ている人を足側から見ている」という視点をもって、画像を見ることです。設問で言うと、「A」がおでこ側、「B」が右耳側、「D」が左耳側、「E」が後頭部側になります。
「脳の各領域の働き」は覚えるしかありません。

1.(○) 「おでこ側」の脳の領域なので、Aは「前頭葉」です。前頭葉は「その人らしさ」を司る領域と言われています。思考、判断、性格、運動などは前頭葉が担っています。よって、論理的「思考」を制御する領域は「A」です。

2.(×) 「右耳側」なので、右脳の「側頭葉」です。「側頭葉」は、主に聴覚と視覚情報の認知を司っています。簡単に言うと、見て聞いたものが「何か」を判断する領域です。

3.(×) 脳の中央にあるCは「視床」です。視床は、主に「感覚」に関する情報を集め、処理します。「感覚情報の基地局」のようなものです。

4.(×) 「左耳側」なので、左脳の「側頭葉」です。

5.(×) 「後頭部側」なので、Eは「後頭葉」です。後頭葉は主に「視覚」を司っています。例えると、後頭葉は映画でいうスクリーンのようなものです。「目」というレンズから入った光が、「後頭葉」というスクリーンに映し出されることで、「何が見えているか」を判断することができます。極端に言うと、目に障害がなくても後頭葉に障害があると、「見えているけど何かわからない」という症状があらわれます。

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