看護師の過去問
第107回
午前 問73

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問題

看護師国家試験 第107回 午前 問73 (訂正依頼・報告はこちら)

糖尿病( diabetes mellitus )の合併症のうち、健康日本21( 第二次 )の目標に含まれるのはどれか。
  • 腎症
  • 感染症
  • 網膜症
  • 神経障害
  • 血行障害

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この過去問の解説 (4件)

01

正解は 1 です。

第2次「健康日本21」では糖尿病に関する目標として、糖尿病腎症による年間新規透析導入患者の減少、治療継続者の割合の増加、血糖コントロール指標におけるコントロール不良者の割合減少。糖尿病有病者の増加の抑制、メタボリックシンドロームんお該当者および予備群の減少、特定健康診査、特定保健指導の実施率の向上があげられています。

2感染症、3網膜症、4神経障害、5血行障害のどれもが糖尿病の症状に含まれますが、健康日本21に明記されているのは1腎症のみになります。

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02

健康日本21とは、「21世紀における国民健康づくり運動」の通称のことです。第二次健康日本21は2013年に制定されました。簡単に言うと、「国の健康対策に関する目標」です。日本人の代表的な健康課題と、それに対する大まかな対策、目標が設定されています。「第二次健康日本21」で述べられている健康に関する課題は、ざっくり言うと、「超高齢化」と「生活習慣病の多さ」と、そのために必要となる「莫大な医療・介護費」です。
つまり、第二次健康日本21では、「超高齢化」と「生活習慣病の多さ」をなんとかすることにより、「莫大な医療・介護費」を削減するための目標が設定されています。

ここで設問に話を戻します。
第二次健康日本21は、「莫大な医療・介護費」を削減することが目標です。糖尿病の合併症のうち、最も医療費がかかるのはどの疾患でしょうか。「透析」を必要とする、「糖尿病性腎症」です。「透析」は1ヶ月の治療で、約40万円かかると言われています。また、所得にもよりますが、患者は助成で1ヶ月1万円が負担の上限となっています。つまり、約39万円が公費の負担となります。

これらの背景から、正解は「1」です。

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03

正解:1. 腎症

健康日本21を受けて、平成25年に改正されたものが第2次健康日本21です。2013〜22年度の国民の健康づくりの指針を策定しています。

主に改正された点は、①健康寿命の延伸と健康格差の縮小の実現、②生活習慣病の発症予防とそれに関する社会環境の改善です。

第2次健康日本21での糖尿病に対する目標項目として以下が挙げられています。
・合併症(糖尿病腎症による年間新規透析導入患者数)の減少
・治療継続者の割合の増加
・血糖コントロール指標におけるコントロール不良者の割合の減少
(HbA1cがJDS値8.0%(NGSP値8.4%)以上の者の割合の減少)
・糖尿病有病者の増加の抑制
・メタボリックシンドロームの該当者及び予備群の減少
・特定健康診査・特定保健指導の実施率の向上


2. 感染症、3. 網膜症、4. 神経障害、5. 血行障害は糖尿病の合併症ですが、健康日本21に明記されているのは1. 腎症のみとなっています。

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04

正解は 1 です。

健康日本21( 第二次 )では、全ての国民が共に支え合い、健やかで
心豊かに生活できる活力ある社会の実現を目標に、5つの方向性を提案
しています。そのうちの1つ、主要な生活習慣病の発症予防と重症化予防が
掲げる疾患の1つに糖尿病が入っています。

糖尿病による生活の質や社会保障資源への影響は大きいと考えられ、
①一次予防:糖尿病の発症予防、②二次予防:糖尿病の合併症の予防、
③三次予防:合併による臓器障害の予防、生命予後の改善、に関わる指標が
設定されています。

その中で、「糖尿病腎症による年間新規透析導入患者数」・治療継続者の
割合・血糖コントロール不良者の割合・糖尿病有病者数・メタボ該当者や
予備群の割合・特定健康診査や特定保健指導の実施率について、具体的な
目標値が設定されています。

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