看護師の過去問 第107回 午前 問117

解答、２
初産婦で、分娩所要時間が長くなることを想定し、陣痛間欠時に睡眠を取りリラックスして疲労回復を促します。
×１．子宮口全開大前の努責は、頸管裂傷、頸管浮腫、早期破水、胎児へのストレスの原因になるため禁忌です。
×３．眠く疲労感がある場合には休息し、疲労回復を促します。
×４．未破水の時期には、リラックス効果や子宮への血流促進のために入浴を勧めることもありますが、Aさんはすでに破水しているため感染予防で入浴は禁忌です。

正解は　２　です。

疲労は子宮収縮を弱めるため、
眠れそうな時は寝てよいことを説明し、疲労の回復を促します。

×1.　子宮口全開大になるまでは、努責は禁忌です。

×3.　体位は自由ですが、眠そうにしている様子から、
　　　活動より休息を促すと良いでしょう。

×4.　破水しており、感染予防のため入浴やシャワーは禁止です。

１　陣痛に合わせていきむのは、子宮口全開大になってからになります。

２　初産婦の出産にかかる時間は平均１６時間といわれており、長時間にわたる可能性があります。眠そうな表情をしているという情報から、痛みがなく眠れそうなときには睡眠をとるように促すとよいと考えられます。

３　微弱陣痛が継続する場合は歩行などの運動をすることもありますが、Aさんが疲れた表情をしていることからも適当ではないと考えられます。

４　未破水の状態ではありますが、分娩陣痛がきている状態での入浴は妥当ではないと考えられます。