看護師の過去問
第107回
午前 問119
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問題
看護師国家試験 第107回 午前 問119 (訂正依頼・報告はこちら)
Aさん( 17歳、高校生 )。身長158cm、体重48kg。Aさんは最近、月経時に下腹部痛が繰り返し出現し、寝込むことが多くなった。心配した母親と一緒に、Aさんは産婦人科クリニックを受診し、医師から機能性月経困難症( functional dysmenorrhea )と診断された。既往歴に特記すべきことはない。
Aさんは「次の月経からは、痛みがあれば、処方された鎮痛薬を飲むようにします。部活動で毎日ジョギングをしていますが、その他に日常生活で気を付けることを教えてください」と看護師に聞いてきた。
このときの看護師の指導で適切なのはどれか。
Aさんは「次の月経からは、痛みがあれば、処方された鎮痛薬を飲むようにします。部活動で毎日ジョギングをしていますが、その他に日常生活で気を付けることを教えてください」と看護師に聞いてきた。
このときの看護師の指導で適切なのはどれか。
- 運動量を増やす。
- 下腹部を温める。
- 葉酸を含む食品は控える。
- 腰部のマッサージは控える。
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この過去問の解説 (3件)
01
月経困難症の下腹部の痛みは子宮の収縮を促す物質プロスタグランジンの分泌量が多いことが原因です。プロスタグランジンは子宮への血流を減少させ、子宮内の神経を痛みに敏感にさせます。下腹部を温めて子宮内の血行が促進されると、子宮の収縮を助け、プロスタグランジンの過剰分泌を抑えられ痛みが和らぎます。
×1.運動量は部活動のジョギングで十分です。
×3.機能性月経困難症では葉酸を控える必要はありません。
×4.下腹部の血行を促すのに有効です。控える必要はありません。
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02
2 プロスタグランジンが分泌されることにより子宮筋が収縮し、子宮内膜が押し出され、生理が始まります。子宮内の血流が冷えることにより、子宮筋の収縮が鈍くなり、プロスタグランジンが過剰分泌され、生理痛の原因となります。よって、下腹部を温めるよう指導することが適当だと考えられます。
3 機能性月経困難症に対し、葉酸を控える必要はありません。
4 腰部マッサージを控える必要はありません。
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03
下腹部を温めることで子宮の血行改善につながり、
下腹部痛の軽減が期待できます。
×1. 適度な運動は循環を促すために有効ですが、
Aさんはジョギングをしており運動量を増やす必要はありません。
×3. 葉酸の摂取と月経困難症の症状との関係はありません。
×4. 腰部のマッサージは、子宮の血流低下や骨盤内のうっ血を改善し、
症状の軽減が期待できます。無理のない範囲で行いましょう。
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