看護師の過去問
第107回
午後 問160

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問題

看護師国家試験 第107回 午後 問160 (訂正依頼・報告はこちら)

インスリン製剤について正しいのはどれか。
  • 経口投与が可能である。
  • 冷凍庫で長期保存できる。
  • 皮下注射は同じ部位に行う。
  • 飛行機に搭乗する際は手荷物として持ち込む。

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この過去問の解説 (3件)

01

1 インスリン製剤は注射薬です。

2 インスリン製剤は冷蔵、もしくは常温での保管を行います。

3 皮下注射の部位は同一部位は避けます。

4 飛行機に乗る場合は機内持ち込みとします。

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02

インスリンとは、膵臓のランゲルハンス島β細胞から分泌されるホルモンで、作用はただ一つ、血糖を減少させることです。
糖尿病が進み、ランゲルハンス島の機能が落ち、十分なインスリンの分泌量が得られない場合はインスリンを体外から補給する必要があります。

1.インスリンは経口摂取できるものはなく、注射薬として体内へ補給しま
  す。

2.開封前に冷蔵保存し、開封後は常温保存、開封前も開封後も冷蔵保存がそ
  れぞれ必要な種類もありますが、冷凍保存が必要な種類はありません。

3.インスリン注射は、基本的に毎日1回は必要なものがほとんどです。さら
  に、数日で終了するものは少なく、ほとんどが年単位の長期間に渡って付
  き合っていかなければなりません。そのため同一部位に皮下注射し続ける
  と、その部位が硬結(硬くなること)し、インスリンの吸収に影響を及ぼ
  します。

4.医薬品は機内に持ち込みができるよう決められているため、インスリンも
  機内へ持ち込むことができます。インスリン注射を機内で施行する場合は
  針も必要ですが、針も機内へ持ち込むことができます。インスリンも針
  も、検査時に保安員へ伝えておくとスムーズでしょう。

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03

1.誤りです。
インスリン製剤は注射によって投与します。皮下注射をする場合が多いですが、輸液に混注して静脈注射をすることもあります。

2.誤りです。
インスリン製剤は凍結させたり高温にさらされると薬剤変化を引き起こします。基本的に開封前は冷蔵保存、開封後は高温を避けた室温保存とされています。

3.誤りです。
同一部位に注射し続けると、その部位が硬結する可能性があります。適宜注射部位を変えることが望ましいです。

4.正解です。
インスリン製剤は手荷物として機内への持ち込みが可能です。日本では保安検査にて口頭申請のみで持ち込めることが多いですが、海外は医療機関での診断書が必要な場合があります。

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