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看護師の過去問 第107回 午後 問161

問題

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廃用症侯群( disuse syndrome )を予防する方法で正しいのはどれか。
   1 .
関節固定後の等張性運動
   2 .
ギプス固定後からの等尺性運動
   3 .
下腿の中枢から末梢へのマッサージ
   4 .
足底板の装着による下腿三頭筋の収縮
( 看護師国家試験 第107回 午後 問161 )
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この過去問の解説 (3件)

1
1 関節固定後に等張性運動は出来ません。

2 ギプス固定後は等尺性運動を行います。

3 マッサージの際は末梢から中枢にむかって行います。

4 足底板を使用し、下腿三頭筋は収縮できません。

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0
1.誤りです。
等張性運動とは、張力は等しいまま関節を動かすことで筋肉の収縮を行う運動をさします。腕や膝を曲げるといった動的な運動が含まれます。関節固定を行なうと等張性運動は出来ないため、等尺性運動を行います。

2.正解です。
等尺性運動とは、筋肉の長さは一定のまま関節も動かさずに筋肉の収縮を行う運動をさします。他者から押されても姿勢を保つなどの静的な運動が含まれます。ギプス固定をしている時は、等尺性運動を行うことが望ましいです。

3.誤りです。
廃用性症候群では、下肢などに浮腫が生じることがあります。体液還流を促すために、末梢から中枢に向けてマッサージすることが望ましいです。

4.誤りです。
下腿三頭筋とはふくらはぎにある腓腹筋、ヒラメ筋をさします。踵上げなどの運動で収縮を促します。足底板は、運動する際の衝撃吸収性を高めたり、身体バランスを取りやすくするために装着するインソールをさします。足底板の装着だけでは下腿三頭筋の収縮は行えません。

0
廃用症候群とは、病気やケガなどの治療のため、長期間にわたって安静状態を継続することにより、身体能力の大幅な低下や精神状態に悪影響をもたらす症状のことを言います。
例えば骨折に伴い、長期間に渡ってギプス固定していたとします。ギプス固定が外れたとき、思い通りに固定されていた部位を動かすことができなくなっていることがあります。それは、その部分が廃用症候群の状態になっていると考えられます。
若い人は、しばらくすると以前と変わりなく動かすことができなくなりますが、高齢者の場合は特に進行が速く、回復が遅くなります。1週間寝たままの生活をしていると、10~15%程度筋力の低下がみられるというデータもあります。そうなると、気分的に落ち込むなどの精神面に与える影響も大きくなり、さらに悪循環に陥ります。よって、予防が大切となります。

1.筋肉は興奮すると収縮して筋肉全体は短く(筋の短縮)なります。
  等張性運動とは、筋肉の上端を固定し下端には荷重が一定の重りをつけ、
  筋を刺激すると筋は重りを持ち上げる、このような運動のことを言いま
  す。
  具体的には、歩行運動、膝を曲げる、腕を回すなどがあります。いずれ
  も、関節を固定しては行うことはできません。

2.1の等張性運動と比較されるものに等尺性運動があります。
  上記にも書いたように、筋肉は興奮すると収縮して筋肉全体は短く(筋の
  短縮)なりますが、筋肉の両端を固定した上で筋を刺激すると、短縮せず
  (できず)、張力だけを発生します。両端を固定しているため筋の長さは
  一定ですので、この収縮の型を等尺性収縮と言います。
  姿勢を保つ運動は等尺性運動の例です。ギプス固定はいわば、筋肉の両端
  (この場合は全体ですが)を固定されている状態となりますので、等尺性
  運動も可能です。

3.マッサージは抹消の静脈から心臓への還流を促す目的で行われるのであれ
  ば、末梢から中枢方向へ行うのが望ましいでしょう。

4.足底板は尖足を予防するために挿入します。
  尖足とは、つま先立ちをするみたいに足首が伸びた状態のことを言い、ア
  キレス腱の拘縮が原因で起こったり、長期臥床状態が続くと布団の重みな
  どで、尖足となったりします。夜、仰臥位で眠るときに足がどうなるか想
  像してみると良いかもしれません。
  足を曲げた状態にしておかないと、いざ歩く練習をしようとしたときに、
  つま先立ち状態で固定されてしまっては歩くことができません。下腿三頭
  筋は下腿の裏側に位置する筋肉です。
  こむらがえり、と言えばこの筋肉の一部のけいれんのことです。下腿三頭
  筋は足関節の底背屈、膝関節の屈伸運動などの働きをします。詳細は割愛
  しますが、足底板では下腿三頭筋は収縮できません。

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