1 . ミルキングは禁忌である。
×不正解
胸腔は陰圧環境であるため、胸腔ドレーンが入っているときにもウォーターシールもしくは持続吸引が必要になります。特に持続吸引をしている時に、ドレーンチューブが排液で満ち、チェストドレーンバッグに流れていない状態では吸引圧が正しくかけられておらず、肺の拡張を妨げてしまいます。よって、ミルキングは必須です。よって、不正解です。
2 . 持続的に陽圧となっているか観察する。
×不正解
胸腔は陰圧環境です。持続的に陰圧になっている事を確認する必要があります。
チェストドレーンバッグは①排液ボトル、②水封室、③吸引圧制御ボトルの3連ボトルになっていて、③に水を入れることによって陰圧を保っています。
よって、不正解です。
3 . ドレーンチューブに触れた後は手指衛生を行う。
○正解
手指衛生の5つのタイミングを思い出しましょう。
①患者さんへの接触前
②清潔操作の前
③血液・体液に曝露された可能性がある時
④患者さんへの接触後
⑤患者さん周囲環境への接触後
今回は③にあたるので、正解の選択肢です。
4 . ドレーンバッグは挿入部より高い位置に設置する。
×不正解
ドレーンバッグは挿入部より高くすると排液が
体内外を行き来する可能性があります。そうすると感染するリスクが高くなるため、必ず挿入部より下にバッグを設置します。よって、不正解です。