看護師の過去問
第108回
午前 問61
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問題
看護師国家試験 第108回 午前 問61 (訂正依頼・報告はこちら)
先天異常で正しいのはどれか。
- 軟骨無形成症(achondroplasia)は低身長になる。
- Turner<ターナー>症候群(Turner syndrome)は高身長になる。
- Klinefelter<クラインフェルター>症候群(Klinefelter syndrome)は低身長になる。
- Pierre Robin<ピエール・ロバン>症候群(Pierre Robin syndrome)は巨舌症(macroglossia)がある。
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この過去問の解説 (3件)
01
2.× ターナー症候群は低身長になります
3.× クラインフェルター症候群は長い腕と脚、小さな精巣、不妊症などがみられます
4.× ピエール・ロバン症候群は主な症状として小下顎症または下顎後退症、舌根沈下、気道閉塞が揃って見られます
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02
(解説)
軟骨無形成症とは、小児慢性特定疾患のひとつであり、四肢の短縮が著しく、低身長をきたす先天性の骨系統疾患になります。よって、正解は「1」となります。その他の症状として、下部腰椎の前彎が強いための臀部の後方突出や指が短く、伸ばすと中指と薬指の間が離れるといった三尖手、前額部の突出、鼻根部の陥凹、顔面正中部の低形成、下顎が相対的に突出といった特徴的な顔貌などがあります。
(補足)
他の選択肢については、以下の通りです。
2.ターナー症候群:ターナー症候群は、女性にのみ起こる疾患であり、2本の性染色体であるX染色体のうち、1本の全体または一部が欠失しています。程度や表面化してくる時期は人によって様々ですが、低身長・二次性徴が起こらないなどの症状があります。よって、正解には該当しません。
3.クラインフェルター症候群:クラインフェルター症候群は、男性にのみ起こる疾患であり、性染色体にX染色体が1本以上多いことで生じるとされています。症状としては、無精子症、精巣萎縮、思春期来発遅延、四肢細長などがあります。よって、正解には該当しません。
4.ピエール・ロバン症候群:ピエール・ロバン症候群とは、新生児が発症しやすい先天性疾患になります。常染色体劣性遺伝による先天異常で、小顎症または下顎後退症)、口蓋裂、舌根部沈下の3つの特徴が見られます。気道狭窄や舌根部沈下を伴うことから、出生時の呼吸困難になることがあります。よって、正解には該当しません。
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03
2.ターナー症候群は、性染色体異常症により低身長、性腺異形成、奇形微候などの症状があります。
3.クラインフェルター症候群は、男性の性染色体にX染色体が1つ以上多いことで生じる疾患で、四肢細長、思春期来発遅延、精巣萎縮、無精子症などが主な症状です。
4.ピエール・ロバン症候群は、新生児において希に起こる先天性かつ複合的な疾患で、主な症状として小下顎症、舌根沈下、気道閉塞が揃ってみられます。
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