(正解) 1
(解説)
新生児~2才までは、母体のホルモンに影響されているころから、皮脂の分泌が盛んになっており、乳児期にできる湿疹を総称して「乳児湿疹」と呼びます。その中でも多いのが、今回の問題である脂漏性湿疹になります。生後3か月くらいまでは特に、皮脂の分泌が盛んで、肌に汗や皮脂が溜まりやすく汚れやすい状態になっていること、さらに毛穴が未発達でつまりやすく、皮脂が毛穴につまることで脂漏性湿疹を起こすとされています。脂漏性湿疹のケアで大切なことは、皮脂汚れを落とし、清潔を保つことになります。乳児の皮膚は薄く、デリケートであるため、ややぬるめのお湯で、石けんをよく泡立てこすらないようにすることが必要です。よって、正解は「1」になります。
(補足)
他の選択肢については、以下の通りです。
2について
:臍帯は、胎盤から切り離されてすぐは、まだ乾燥しておらず触ると柔らかく、徐々に乾燥し、だいたい1週間前後で赤ちゃんのおへそから取れていきます。感染しやすい部位でもあるため、沐浴のあとにきちんと消毒するなどのケアが必要です。したがって、臍帯の感染予防と臍帯が乾燥し、自然に脱落するのを促すために、おむつは臍帯を覆わないように腹部の部分を折り返して留めるなどの工夫をする必要があります。よって、正解には該当しません。
3について
:うつぶせ寝は、乳幼児突然死症候群との関連があるとされており、新生児をうつぶせに寝かせているときに増加する傾向があるため、避けることが推奨されています。よって、正解には該当しません。
4について
:新生児は、免疫力や抵抗力が弱く、外出するとさまざまなウイルスに触れて病気にかかりやすいことから、外出を控えた方がよいとされています。生後2週間くらいから室内で外の空気を浴びる、外気浴から始め、外の空気に慣れてきたら生後1ヶ月頃に日光浴を行うのが一般的な流れになります。よって、正解には該当しません。