看護師の過去問
第108回
午後 問132

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問題

看護師国家試験 第108回 午後 問132 (訂正依頼・報告はこちら)

最も緊急性の高い不整脈はどれか。
  • 心房細動(atrial fibrillation)
  • 心室細動(ventricular fibrillation)
  • 心房性期外収縮(atrial premature contraction)
  • I度房室ブロック(first degree atrioventricular block)

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

1)×
心房細動は、心房が不規則にけいれんを起こします。心不全や塞栓症などを起こす可能性がありますが、主に薬剤により慢性的な治療が行われています。最も緊急性が高い選択肢ではありません。

2)○
心室細動は、心室が不規則に震えるように痙攣を起こしている状態です。この状態は、最も緊急性が高く、たちまち死につながる不整脈です。
除細動にて正常のリズムに戻さなければ、そのまま心停止する危険性が高いです。

3)×
心房性期外収縮は、よく見られる不整脈です。
期外収縮は、自覚症状がない方、または胸の不快感をごく短い時間に感じる方もいます。
多くは疾患に関係なく、体質的な理由でも起こります。症状のない心房性期外収縮のほとんどは、治療を必要としません。

4)×
Ⅰ度房室ブロックは、心室への電気刺激の伝導が遅延する不整脈です。この疾患で症状が生じることはまれであり、運動選手や若い方などに生理的に存在することもあります。比較的緊急性はありません。

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02

不整脈は心房性のものと心室性のものがありますが、心室性の不整脈のほうが危険度や緊急性が高いです。致死性不整脈は心室細動、心室停止、極端な徐脈です。そのため、正解は2の心室細動となります。

参考になった数0

03

心室細動は緊急度が高く、CPRの適応になります。
緊急性の高い心電図波形として、VF(心室細動)、PEA(無脈性電気活動)、脈なしVT(無脈性心室頻拍)、Asystole(心静止)の4つを覚えておく必要があります。

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