看護師の過去問
第108回
午後 問156

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問題

看護師国家試験 第108回 午後 問156 (訂正依頼・報告はこちら)

1回換気量に関係なく吸入酸素濃度を調節できる器具はどれか。
  • 鼻カニューレ
  • フェイスマスク
  • ベンチュリーマスク
  • リザーバー付酸素マスク

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

1)×
鼻カニューレは、鼻腔から酸素を供給する器具です。鼻カニューレの酸素流量と吸入酸素濃度の関係は、患者の1回換気量 により変化します。
口呼吸や鼻閉などにより、換気量(酸素吸入量)が変化すると、当然酸素濃度も変わります。
低換気では酸素濃度は上昇 し、過換気では酸素濃度が低下します。

2)×
フェイスマスクは、鼻腔と口腔から酸素を供給する器具です。
マスクも鼻カニューレと同じように、酸素流量と吸入酸素濃度の関係は患者の1回換気量により変わります。
低換気・・・酸素濃度上昇
過換気・・・酸素濃度低下

3)○
ベンチュリーマスクは、マスクで鼻と口を覆い、患者に投与する酸素濃度を正確に設定することができます。
ダイリュータ部分(アダプタ)で、酸素流量と濃度を調節することができるので、患者の1回換気量に左右されることなく、吸入の酸素濃度が24~50%と安定した酸素を供給することができます。

鼻カニューラやマスク、リザーバーマスクでは、酸素の流量は設定できるものの、濃度までは設定できません。

4)×
リザーバーマスクは、フェイスマスクに貯留バッグ(リザーバー)がついており、呼気の一部が貯留バッグに流入します。
酸素濃度は、マスク同様に患者の1回換気量に左右されます。

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02

3が正解です。

1の鼻カニューレは、鼻腔内に酸素をため込み、それを吸うことで酸素化を図ります。

換気量によって吸う酸素濃度量が違うので口呼吸や鼻閉がある場合は吸入酸素濃度が違ってくるので間違いになります。

2のフェイスマスクも酸素をマスク内にため込み、それを吸うことによって酸素化を図ります。

換気回数や換気量によって吸入酸素濃度は違ってくるので間違いです。

3のベンチュリーマスクは、専用のアダプターを使用し、酸素流量と空気を混合して吸入酸素濃度を決めていくものです。

換気量に関係なく、常に決まった酸素濃度を排出し、投与するため正解になります。

4のリザーバー付酸素マスクは、酸素マスクの下にある袋に、酸素をため込み酸素化を図ります。

換気回数や換気量によって吸入酸素濃度は違ってくるので間違いです。

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03

1 . 鼻カニューレ
×不正解
酸素流量1~4L/分で、酸素濃度は24~36%です。
鼻から酸素を吸入するようになっているので、患者さんが口呼吸になると吸入酸素濃度が変化し、鼻閉になると効果がありません。なので、不正解になります。

2 . フェイスマスク
×不正解
酸素流量4~8L/分で酸素濃度は40~60%です。
マスクの両側に呼気を排出する穴が開いています。酸素流量が少ないと、マスク内に呼気が滞留してしまうため吸入酸素濃度を調節できるとは言いがたいので、不正解です。

3 . ベンチュリーマスク
○正解
あらかじめ決められた酸素流量を流し(4~12L/分)、吸入酸素濃度は24~50%です。
ダイリューターと呼ばれるアダプターによって酸素と空気の混合比率を調節するので、医師が指示する酸素濃度を患者さんに吸入してもらうことができます。
ダイリューターの色によって酸素流量と酸素濃度が決まり、吸入酸素濃度が換気パターンに左右されず、一定に保つことができます。

4 . リザーバー付酸素マスク
×不正解
酸素流量6~10L/分で酸素濃度60~90%以上が期待できます。
高濃度酸素吸入が必要なときに使用されます。
酸素マスクに貯留バック(リザーバー)が付いていることで呼気の一部が貯留バックに流入し、その呼気を再吸入することで高濃度の酸素を投与することができます。
酸素濃度は高濃度になりますが、1回換気量に関係なく吸入酸素濃度を調節できるわけではないので、不正解となります。

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