看護師の過去問
第108回
午後 問157
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問題
看護師国家試験 第108回 午後 問157 (訂正依頼・報告はこちら)
成人患者への薬剤の投与方法で正しいのはどれか。
- 筋肉内注射は大殿筋に行う。
- 点眼薬は結膜囊に滴下する。
- 皮下注射は前腕内側に行う。
- 食間の指示の経口薬は食事中に服用させる。
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この過去問の解説 (3件)
01
1の筋肉注射は、臀部であれば、大殿筋ではなく中殿筋です。
また、よく筋肉注射をする部位としては、肩の三角筋が選ばれやすいので間違いです。
2の結膜嚢とは、結膜全体を示します。
なので、そこに滴下することによって、眼の全体に点眼薬が点眼することになります。
3の皮下注射は、血管や神経の少ない場所であれば大丈夫です。
前腕内側は、血管が多く、皮下組織が薄いため間違いです。
4の食間とは、食事と食事の間を指します。
なので、食事中という答えは間違えであり、食後2時間ほどで内服するのが正解です。
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02
×不正解
筋肉注射は臀部の場合は中臀筋に注射をします。クラークの点やホッホシュテッターの部位が注射をする部位になります。
また、三角筋部(肩峰から三横指下)も良く選ばれます。
2 . 点眼薬は結膜囊に滴下する。
○正解
結膜は眼球と眼瞼を結びつける粘膜で、結膜全体を嚢(袋)状態とみなして結膜嚢と呼ばれます。点眼液の溜まる場所です。
点眼するときは下眼瞼結膜に点眼瓶の先が目の周囲に触れないようにして滴下します。
3 . 皮下注射は前腕内側に行う。
×不正解
皮下注射は神経や血管が少なく、皮膚に近いところに骨がない部分であれば全身のどの部位でもかのうです。上腕伸側、三角筋前半部などが良く選ばれます。
前腕内側は皮内注射でよく選ばれる部位です。
4 . 食間の指示の経口薬は食事中に服用させる。
×不正解
食間薬は食事と食事の間に服用する薬です。食後2時間経った空腹時に内服をします。
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03
1)×
筋肉内注射は、筋肉が厚く、大血管や神経が分布が少ない部位が選ばれます。
一般的に三角筋や中殿筋が選ばれることが多いです。
設問の臀部への穿刺とすると、四分三分法による中殿筋が正解になります。
その他、クラークの点、ホッホシュテッターの部位などがあります。
2)○
結膜嚢は、まぶたの裏から眼球の表面にかけて袋状になっています。
点眼された薬剤はこの結膜嚢に満たされている液内に入り、角膜や結膜より吸収されて眼内の組織へ移行し、作用を発揮します。
3)×
皮下注射は、神経や血管が少なく、骨に近くない部位が選ばれます。
一般的には、
①上腕伸側(上腕後側正中線下1/3の部位)
②三角筋前半部
③大腿前外側中央部が選ばれます。
4)×
食事から2時間ほど後の空腹時に服用するという意味です。食事の最中という意味ではありません。
空腹の状態で服用すると吸収が良い薬や、胃の粘膜を保護するための薬などは食間に飲むことが多いです。
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