看護師の過去問
第108回
午後 問155

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問題

看護師国家試験 第108回 午後 問155 (訂正依頼・報告はこちら)

入浴時に全身の血液循環を促進する作用はどれか。
  • 鎮静作用
  • 浮力作用
  • 抗酸化作用
  • 静水圧作用

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

1)×
入浴時の鎮静効果として、40℃以下のぬるめのお湯につかることで、副交感神経が優位となり、神経鎮静効果があらわれます。
これにより、心身のリラックスや緊張緩和など、自律神経を整えることができます。
設問の血液循環促進作用はないため、不正解です。

2)×
水中では、通常と比較して約10分の1の軽さになり、浮くことができます。これを浮力といいますが、この浮力のおかげで、水中では自身の体重にかかる重力から解放されます。
そのため、身体を支える関節や筋肉への負担が軽減し、緊張が緩和されます。
血液循環促進とは関連しないため、不正解です。

3)×
抗酸化作用とは、体内の活性酸素を無害化する作用のことです。この抗酸化作用が高い温泉などが注目されており、老化やがん、生活習慣病の予防などが期待できるよいわれています。
血液循環とは関連しません。

4)○
入浴中に受ける水圧は、手足などの末梢に貯留した血液を押し戻す作用があり、それにより心臓の働きを活発にして全身の血行を良くします。
設問の血液循環促進効果がみられるため正解です。

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02

正解は4です。

入浴時に全身の血液循環を促進する作用はどれか。
1 . 鎮静作用 2 . 浮力作用 3 . 抗酸化作用 4 . 静水圧作用

1の鎮静作用は、興奮状態を鎮める作用があるので、血液循環を抑制しますので間違いです。

2の浮力作用は、水中に入ると体重が10分の1になるという作用です。身体への負担が軽減されるもので、循環動態に直接関係ないので間違いになります。

3 は、その名の通り酸化を抑える作用です。血液は酸素運搬を行っていますが、酸素によって循環動態を促進しているわけではないので直接関係ありませんので間違いになります。

4 の静水圧作用とは、体が水中に入ると水圧がかかり、身体に圧力がかかります。目に見えない体内(内蔵や血管)にも同じ圧力がかかるので、血管の収縮や心臓への負担がかかるのことで、循環動態が促進されるので、正解になります。

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03

1 . 鎮静作用
×不正解
鎮静作用とは神経系の過活動をしずめることです。
浮力作用によって間接的に痛みなどが良くなることがありますが、全身の血液の循環には影響しません。

2 . 浮力作用
×不正解
お風呂につかると、浮力作用により体重が10分の1になります。そのため、普段の生活で体重を支えている筋肉や関節を休ませることができます。
浮力作用は全身の血液の循環促進には直接関与しません。

3 . 抗酸化作用
×不正解
体内で酸素を使ってエネルギーを作り出すと、同時に活性酸素が生じます。活性酸素は老化、癌、糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病の原因になります。
抗酸化作用はその酸化を抑えることを言います。
ミネラルが多く、pHが賛成の温泉には抗酸化作用があるとも言われますが、通常の入浴で抗酸化作用を得ようとすると難しいです。また、抗酸化作用で全身の血液循環は促進されません。

4 . 静水圧作用
○正解
入浴すると身体に水圧がかかります。その水圧は身体の表面だけでなく、皮膚のしたにある血管や筋肉にも影響します。
身体にかかった水圧が手足など末梢に溜まった血管を収縮させることで、血液が心臓に押し戻されていきます。その結果、心臓の働きが活発になり、血液やリンパの流れを良くするので全身の血液の循環がよくなります。

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