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看護師の過去問 第108回 午後 問160

問題

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Aさん(48歳、男性)は、仕事中に生じた胸部と右肩の違和感を主訴に来院した。バイタルサインは安定しているが、スタンフォード分類B型の急性大動脈解離(acute aortic dissection)と診断され、医師から手術を勧められた。
治療の選択で迷っている様子のAさんへの対応で適切なのはどれか。
   1 .
「医師からの治療のリスクや合併症の説明で、不明な点はありますか」
   2 .
「手術を受けるか受けないか、すぐに決めたほうがよいです」
   3 .
「医師の判断に任せるのが一番よいと思います」
   4 .
「緊急度が高いので、話はあとにしましょう」
( 看護師国家試験 第108回 午後 問160 )
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この過去問の解説 (3件)

1
正解は1です。

1)○
患者さんが適切な医療を選び、決定する際に必要なことは、患者さんやご家族が病状や治療について十分に理解することです。
医師からのインフォームド・コンセント「説明と同意」は、患者の自己決定を前提としているもので、看護師を含むすべての医療従事者は、医療を受ける患者の気持ちや心情を汲み取り、適切な選択を導く必要があります。
設問においては、治療の方向性に迷っているAさんに対して、まずはご自身の病状を理解しているかを問う必要があるため正解です。

2)×
治療の選択で迷っているAさんに対して、「手術を受けるか受けないか、すぐに決めたほうがよいです」という言動はAさんに焦りや不安を与えるだけです。Aさん自身が納得した答えを出せるように、支援する必要があります。

さらに、この設問では疾患の理解もヒントとなります。
大動脈解離・解離性大動脈瘤は、できた場所によってスタンフォードA型とB型に分類されます。
心臓に近い上行大動脈に解離ができたものをA型、上行大動脈には解離ができていないものがB型です。

A型解離では、大動脈破裂により心臓周囲に出血して心臓を圧迫し、大動脈弁を障害するため救命できないケースが多く、ほとんどが緊急手術の対象となります。
これに対して、B型解離はや偽破裂する確率が少ないと判断されることが多く、その場合は血圧を下げて安静にすることによって破裂を防止する内科的治療が行われます。しかし、この場合でも破裂する危険性があり、血流の低下を来して腹痛や足の痛みがあれば緊急手術となります。

つまり、Aさんの場合、スタンフォードB型の診断、油断はできないものの現在はバイタルが安定し、治療内容を自身で決定できるほどです。
そのため、ここで優先されるのは、一刻も早く手術するをすすめることではないと予想ができます。

3)×
治療方法を決定するのは、患者さん本人です。
医師は、患者さんが十分に理解したうえで自己決定ができるように、治療内容や予想されるリスクなどを説明します。
最終的な判断は医師ないため、設問のような声掛けは不正解となります。

4)×
緊急性が高いとはいえ、同意がなければ治療はできません。患者さんの状態が安定しているならば、コミュニケーションをとりながら説明や会話をすることは重要です。また、それが患者さんの不安緩和につながることにもなります。

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0
正解は1です。

1では、緊急度が高いですがバイタルサインが安定しているので、Aさんの不安を少しでも取り除き、手術に臨めるようにしていきます。

2は、Aさんの不安を助長させる言葉になります。バイタルサインは安定しているので、急かさないようにしていく必要があるので間違いです。

3は、医師の判断は間違いないと思いますが、実際に手術を受けるのは、Aさんですので、リスクや合併症を考えてAさんが判断できるようにしていく必要があるので間違いです。

4は、バイタルサインが安定しているので、Aさんが不安に思っていることを抽出して行けるようなコミュニケーションを図っていくことが大切ですので間違いです。

0
1 . 「医師からの治療のリスクや合併症の説明で、不明な点はありますか」
○正解
治療の選択で迷っている様子なのでまずは何を迷っているのかを明らかにする必要があるため、正解となります。

2 . 「手術を受けるか受けないか、すぐに決めたほうがよいです」
×不正解
急性大動脈解離は緊急度の高い疾患でできるだけ早い手術が望まれますが、迷っているAさんに寄り添う姿勢が必要です。

3 . 「医師の判断に任せるのが一番よいと思います」
×不正解
Aさんは48歳で仕事をしていることから手術以外の選択肢を探している可能性もあります。看護師の意見ではなく、Aさんがどんなことで迷っているのかを聴く姿勢が必要です。

4 . 「緊急度が高いので、話はあとにしましょう」
×不正解
医療者側は緊急度が高くても、Aさんが納得した上で手術を行う必要があります。そのためのインフォームド・コンンセントが医療者側とAさんの間で必要です。

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