正解は1です。
1)○
MRI検査では、造影剤使用の有無、検査部位により絶食の前処置が必要となります。
これは、食物残渣や蠕動運動が診断の支障とならないようにするためです。
また、造影剤副作用や気分不快などの嘔気嘔吐を防ぐためでもあります。
病院によって、絶食時間の違いなど多少の違いがあります。
・造影剤使用(検査部位にかかわらず)
検査4時間前から絶食、水やお茶なら検査前まで 飲水可能です。
・単純MRI検査(上・下腹部、骨盤部)
検査4時間前から絶食、水やお茶なら検査前まで 飲水可能です。
・単純MRI検査(上・下腹部、骨盤部以外)
食事・飲水制限なし
設問の頭部MRI検査はこちらに該当します。
・MRCP(上腹部MRI+MRCP)
検査4時間前から絶食、2時間前から絶飲です。
2)×
使い捨てカイロには鉄粉が入っていて、この鉄粉が空気に触れることにより発熱する仕組みです。
この鉄粉にMRI検査で発生する”RF波”があたることによっても発熱してしまうのです。
そのため、使い捨てカイロを身につけたままでは、検査中に熱が発生し火傷をする可能性があり危険です。
3)×
MRI検査は断片的に画像を撮影しています。
検査中、手足の位置や体位を変えないようにすることで、より正確な画像が撮影できます。
また、手足が接触することで誘導電位が生じ、火傷が発生することがあるので危険です。
4)×
MRI検査は、強力な磁気の力を利用して撮影する検査です。金属類を身に着けていることで、画像が乱れるだけではなく、MRI装置に金属が磁力で引っ張られて飛んだり、装置に引っ付いたりするため大変危険です。
撮影部位に関係なく、金属物は全て外します。
補聴器の他、眼鏡、ピアス・イヤリング、ネックレス、ヘアピン、かつら、コルセット、腕時計、鍵、入れ歯、携帯電話、磁気カード、エレキバン、使い捨てカイロ等があります。