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看護師の過去問 第108回 午後 問162

問題

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成人患者の気管支喘息(bronchial asthma)の治療で正しいのはどれか。
   1 .
テオフィリンの投与中は血中濃度の測定が必要である。
   2 .
副腎皮質ステロイド薬吸入後の含嗽は必要ない。
   3 .
インフルエンザワクチン接種は禁忌である。
   4 .
発作時にはβ遮断薬を内服する。
( 看護師国家試験 第108回 午後 問162 )
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この過去問の解説 (3件)

1
正解は1です。

1)○
喘息治療薬として、気管支拡張効果、抗炎症効果の両方をもつテオフィリンは有用です。
ですが、テオフィリン製剤は安全域がなく,治療域を越えるといきなり中毒域に達してしまいます。
一般の薬剤では、治療域(治療にちょうどよい)、安全域(治療域を越えているが中毒にはならない)、中毒域(薬物中毒症状を起こす)があり、多少量が多くても中毒になりません。
そのため、テオフィリンの血中濃度を定期的に検査する必要があります。

テオフィリンの中毒症状:
軽症)頭痛、不眠、嘔吐、興奮、動悸
重症)痙攣、意識障害など
ただし、頭痛、不眠、興奮、痙攣などはテオフィリンの血中濃度が治療域でも起こることがあります。

2)×
ステロイド吸入直後には、必ず含嗽を行います。
吸入した薬のほとんど(約 80%)は口腔内に残ります。
吸入ステロイド薬が、口腔内や咽頭部に残ると、食道カンジダ、口腔カンジダ、嗄声(声がれ)が起こることがあります。
そのため、 口腔・咽頭部まで含嗽を行い、残留薬剤を取り除く必要があります。

3)×
喘息のある患者さんは、発作時以外でも気道に炎症があります。風邪やインフルエンザなどのウイルス感染によってさらに炎症が強まり刺激を受けやすくなります。
そのため、インフルエンザワクチンの予防接種を受け、喘息症状が悪化するを予防します。

4)×
β遮断薬は、交感神経の働きを抑えて心臓を少し休ませるなど、心不全治療薬として使われる薬剤です。

喘息治療では、β遮断薬ではなく、β刺激剤を使用します。
β刺激薬は、即効性のある気管支拡張薬で、咳嗽や呼吸苦などの喘息症状を改善する薬剤です。

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1
1 . テオフィリンの投与中は血中濃度の測定が必要である。
○正解
テオフィリンの血中濃度が上昇することにより、消化器症状、精神神経症状、心・血管症状など副作用が発現することが多いと報告されています。
また、症状の軽い副作用から順次副作用が現れるのではなく、重篤な症状が現れることがあるため、テオフィリンの血中濃度の測定が必要となります。

2 . 副腎皮質ステロイド薬吸入後の含嗽は必要ない。
×不正解
吸入ステロイド薬の副作用にカンジダという一種のカビが増えることがあります。
これは、ステロイド薬が口の中に残ることで、粘膜の免疫が抑制されることによって起こります。
そのため、ステロイド薬を吸入したあとには必ず含嗽をする必要があります。

3 . インフルエンザワクチン接種は禁忌である。
×不正解
気管支喘息のある患者さんがインフルエンザにかかることで、喘息発作を誘発する原因になります。また、長期間気道過敏性亢進状態が続くと入院の要因にもなります。
そのため、喘息のある人はインフルエンザワクチンの接種を受けるほうが好ましいと言えるでしょう。

4 . 発作時にはβ遮断薬を内服する。
×不正解
喘息発作時には短時間作用性吸入β2刺激薬、抗コリン薬、テオフィリン薬等を使用します。

0
正解は1です。

1のテオフィリンは気管支拡張薬になりますが、使用頻度によって、血中濃度が上昇することにより、痙攣などの副作用が出現するので、血中濃度を測る必要があるので正解になります。

2の副腎皮質ステロイドは、感染しやすい状態になるので、口腔内などの粘膜に使用する時は、使用後は清潔に保てるようしていくため間違いになります。

3は、インフルエンザによる感冒症状により、さらに気管支炎を助長させる可能性があるので、インフルエンザワクチンによる予防接種は行いますので、間違いになります。

4は、気管支はβ刺激薬によって気管支が拡張されるので、β遮断薬は間違いです。

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