正解は3です。
腎生検とは:
蛋白尿や血尿、腎機能障害が認められた場合、腎臓の組織検査が必要になります。
尿検査や血液検査で腎機能障害の程度を知ることができても、どのような腎臓病かを知ることができないからです。
腎生検は経皮的に腎臓を穿刺し、組織の一部を採取します。
1)×
腎臓は上腹部の背中側にあるため、体位は腹臥位で行います。
2)×
患者さんに深呼吸を促し、大きく息を吸い込んだところで息を止め、穿刺・生検を行います。
刺入時に動いてしまうと、検査がスムーズにいかず危険です。
検査中、疼痛や気分不快がある場合には、体を動かさず手で合図するなど説明をしておきます。
3)○
腎生検後は、出血(血腫、血尿、穿刺部)、疼痛、感染などの合併症が発生するリスクがあり、定時的に観察をしなければなりません。
特に、出血リスクが最も危険視されます。
腎臓は血管豊富な臓器であり、穿刺後は必ず出血するため、穿刺部を圧迫止血し、安静を保持することが重要になります。
検査終了後6時間から12時間は仰臥位で、穿刺部に砂嚢を当てます。
その後も12時間から24時間の安静が必要です。
4)×
食事は、全身状態の悪化がなければ、検査2時間後から摂取可能です。
ですが、ベッド上安静で摂取していただくため、食べやすい形態にするなど工夫します。