看護師の過去問
第108回
午後 問163
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
看護師国家試験 第108回 午後 問163 (訂正依頼・報告はこちら)
経皮的腎生検を受ける患者への説明で適切なのはどれか。
- 検査中の体位は仰臥位とする。
- 穿刺時にくり返し深呼吸をする。
- 検査後はベッド上安静とする。
- 検査後2日間は禁食にする。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
腎生検とは:
蛋白尿や血尿、腎機能障害が認められた場合、腎臓の組織検査が必要になります。
尿検査や血液検査で腎機能障害の程度を知ることができても、どのような腎臓病かを知ることができないからです。
腎生検は経皮的に腎臓を穿刺し、組織の一部を採取します。
1)×
腎臓は上腹部の背中側にあるため、体位は腹臥位で行います。
2)×
患者さんに深呼吸を促し、大きく息を吸い込んだところで息を止め、穿刺・生検を行います。
刺入時に動いてしまうと、検査がスムーズにいかず危険です。
検査中、疼痛や気分不快がある場合には、体を動かさず手で合図するなど説明をしておきます。
3)○
腎生検後は、出血(血腫、血尿、穿刺部)、疼痛、感染などの合併症が発生するリスクがあり、定時的に観察をしなければなりません。
特に、出血リスクが最も危険視されます。
腎臓は血管豊富な臓器であり、穿刺後は必ず出血するため、穿刺部を圧迫止血し、安静を保持することが重要になります。
検査終了後6時間から12時間は仰臥位で、穿刺部に砂嚢を当てます。
その後も12時間から24時間の安静が必要です。
4)×
食事は、全身状態の悪化がなければ、検査2時間後から摂取可能です。
ですが、ベッド上安静で摂取していただくため、食べやすい形態にするなど工夫します。
参考になった数1
この解説の修正を提案する
02
正解は3です。
1は、腎臓は背中側にあるので、穿刺する時はうつ伏せで行うので間違いです。
2は、穿刺中に深呼吸することによって、臓器が動いて穿刺部がずれてしまう可能性があるため、できる限り深呼吸はしないようにする必要があるため間違いです。
3は、穿刺後に動いてしまうことで、出血を助長させてしまうため、しっかりと止血が確認できるまで、ベッド上で安静を保つ必要があります。
4は、食事によって腎臓に影響は及ぼさないため、禁食にする必要がないので間違いです。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
03
×不正解
腎臓は後腹膜臓器の一つで経皮的腎生検をするときに患者さんには腹臥位になってもらいます。
2 . 穿刺時にくり返し深呼吸をする。
×不正解
経皮的腎生検では超音波を使いながら検査を行います。穿刺の際に深呼吸をすると生検をする部位から外れてしまう可能性があるため、息を止めるように説明をします。
3 . 検査後はベッド上安静とする。
○正解
腎臓は血流が豊富な臓器のため検査後には出血の可能性が高くなります。検査終了後、20分程度圧迫して出血を止めます。その後、仰向けになり半日から一日程度ベッド上安静が必要となります。
4 . 検査後2日間は禁食にする。
×不正解
腎臓は消化器ではないので検査後に禁食にする必要はありません。ただし、検査後6~12時間はベッド上安静(仰臥位)になるので、その間はおにぎり食など食べやすい食事にする必要があります。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問162)へ
第108回問題一覧
次の問題(問164)へ