正解は4です。
1)×
眼球突出は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される甲状腺機能亢進症の症状です。
自己免疫抗体に攻撃されたことにより、眼球を動かす外眼筋が厚くなったり、眼球の後ろにある脂肪組織が増えると眼球が前へ押し出されたように突出します。
2)×
甲状腺腫大は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される甲状腺機能亢進症の症状です。その他、甲状腺炎や甲状腺がんなどでみられます。
3)×
頻脈は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される甲状腺機能亢進症の症状です。
とうし甲状腺ホルモンは体の新陳代謝を高めるホルモンです。過剰の状態では新陳代謝が異常に高くなり、内臓の働きも活発になるため、頻脈になります。
1)~3)の症状は、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の代表的症状で、この3つが代表的な症状であり、メルセブルグの三徴といいます。
4)○
糖質コルチコイドは、ステロイドホルモンです。
糖質コルチコイドを合成して作用を強力にしたものが、主にステロイド薬として治療に使用されているものです。
糖質コルチコイド過剰分泌やステロイド長期服用中は、副作用症状が出現します。
その中でも代表的な症状がムーンフェイスです。
コルチゾール過剰分泌やステロイド内服にて、脂肪代謝が妨げられます。
また、食欲増進をすることにより、特に身体の中心(顔や首の周り・肩や胴体など)部分に脂肪が多くなります。
そのため上半身に送られる血液量が特に増加するため、顔が腫れぼったい状態になります。