看護師の過去問
第108回
午後 問178

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問題

看護師国家試験 第108回 午後 問178 (訂正依頼・報告はこちら)

新生児聴覚スクリーニング検査で正しいのはどれか。
  • 空腹時に行う。
  • 泣いていない時に行う。
  • タンデムマス法で行う。
  • 生後24時間以内に行う。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

新生児の聴覚スクリーニングは、難聴を早期発見するために行う検査です。
難聴があると、聴こえの問題だけではなく、言葉がなかなか出にくいことがあります。
早期発見することで専門医に早い段階で診てもらうことができます。
また、この検査は簡易で、痛みはなく安全で、赤ちゃんが寝ている間に10分ほどで終了します。

1)×
空腹時は、泣いてしまい、体動によるノイズを避けらせません。そのため、授乳後1時間くらいまでの自然入眠中のタイミングが適しています。

2)○
赤ちゃんが泣かずに静かにしている状態がベストです。ノイズなどで再検査となってしまいます。

3)×
タンデムマス法は、新生児の先天性代謝異常の新しい検査法です。
従来の新生児マススクリーニングでは、1項目につき1検査が必要でしたが、タンデムマス・スクリーニングでは、一回の検査で複数の疾患を同時に診断することができます。
方法は、生後数日の新生児のかかとから、ごく少量の血液をろ紙に染み込ませ、専門の検査機関に送ります。
検査で陽性反応が出れば、専門医の診察を受けて適切な治療や生活指導を受けることができます。

4)×
出生直後は中耳に羊水が残っているため、検査結果が悪くでることもあります。
まず出生後3日以内に初回検査を行い、パスしなかった場合は、退院までのおおむね生後1週間以内に再検査をできるようにします。

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02

新生児聴覚スクリーニング検査は早期に難聴の有無を見つけるために新生児に行う聴覚検査です。

1 . 空腹時に行う。
×不正解
空腹時だと新生児が泣いてしまい、検査を正しく行うことができません。

2 . 泣いていない時に行う。
○正解
OAEは検査する際に新生児が泣いていなければ検査ができます。
自動ABRは寝ているときが検査しやすいです。

3 . タンデムマス法で行う。
×不正解
タンデムマス法は早期に先天性アミノ酸代謝異常、有機酸代謝異常、脂肪酸代謝異常を発見するために新生児に対して行われます。新生児のかかとから、ごく少量の血液をろ紙に染み込ませ,専門の検査機関に送られます。

現在、新生児聴覚スクリーニングでは2つの方法で検査しています。
1.OAE(耳音響放射)は刺激音に反応して内耳から返ってきた反響音を検査します。
2.ABR(自動聴性脳幹反応)は、小さい音をイヤプローブから聞かせることで、聴神経から脳幹の電気的反応をみます。皮膚表面に電極を付け、そこから検出します。

検査には数分間かかりますが、新生児に痛み等はありません。

4 . 生後24時間以内に行う。
×不正解
生後24時間以内には中耳に液体が貯留していることが多いため、検査結果が誤っている可能性が出てきます。そのため、検査は生後1日目以降に行われます。

参考になった数1

03

正解は2です。

1の空腹時は泣いてしまう可能性があるので、検査を正しく検査できないので間違いです。

2の泣いていない時に行うことが正しく検査をするときなので正解です。

3のタンデムマス法は、早期に先天性アミノ酸代謝異常、有機酸代謝異常、脂肪酸代謝異常を発見するために新生児に対して行われものなので間違いです。

4の、24時間以内は中耳に水分が残っている時があり、生後1日以降で行われるので間違いです。

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