看護師の過去問
第108回
午後 問184

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問題

看護師国家試験 第108回 午後 問184 (訂正依頼・報告はこちら)

訪問看護制度で正しいのはどれか。
  • 管理栄養士による訪問は保険請求できる。
  • 精神科訪問看護は医療保険から給付される。
  • 医療処置がなければ訪問看護指示書は不要である。
  • 訪問看護事業所の開設には常勤換算で3人以上の看護職員が必要である。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

1)×
訪問サービスにおける管理栄養士の役割は、医師の指示を受け、栄養バランスを整える「栄養ケア計画」の作成や、身体状況に合わせた食事メニューや調理方法の指導を行います。
訪問看護と同様に介護保険適応ですが、サービス名称が異なり、管理栄養士は「居宅療養管理指導」というサービスになります。

2)○
一般的に、介護保険対象者においては、在宅サービスの利用は介護保険が優先されます。
しかし、2014年の診療報酬改定により、精神科訪問看護指示書によって実施する訪問看護については、65歳以上の高齢者(介護保険対象者)であっても医療保険による訪問看護となりました。

3)×
訪問看護指示書は、医療処置指示だけではなく、主たる傷病名と病状・治療状態 、療養生活指導上の留意事項など、包括的な情報が記載されています。

4)×
訪問看護事業所は、看護職員(保健師、看護師または准看護師)が、 常勤換算で2.5人というのが人員基準で設けられています。

常勤換算とは、その事業所において、勤務延べ時間数を、常勤が勤務すべき時間数(施設ごとに異なります)で割った数字のことを指します。
全従業員が対象となりますので、パートや正社員などの雇用形態は関係ありません。

参考になった数2

02

正解は2です。

1は、訪問看護ではなく居宅療養管理指導のもとで訪問するので間違いです。

2の精神科訪問看護は、精神疾患のある利用者とその家族が対象で、精神科訪問看護は医療保険から給付されるので正解です。

3では、介護保険や医療保険を利用して訪問看護サービスを受けるために訪問看護指示書の交付が必要となるので間違いです。

4は、訪問看護事業所開設の人員基準は看護職員(看護師または準看護師、保健師)は常勤換算で2.5人以上となっているので間違いです。

参考になった数1

03

1 . 管理栄養士による訪問は保険請求できる。
×不正解
訪問看護制度では担当医から「訪問看護指示書」を書いてもらい、各利用者の自宅を訪問します。
訪問看護で訪問するスタッフは、看護師免許をもつ看護師、保健師、助産師です。また、必要に応じて理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士も訪問することができます。

管理栄養士の訪問は介護保険適応なので、保険請求はできますが、訪問看護ではなく居宅療養管理指導のもとで訪問します。よって、不正解となります。

2 . 精神科訪問看護は医療保険から給付される。
○正解
精神科訪問看護は精神疾患のある利用者とその家族が対象です。精神科訪問看護は医療保険から給付されます。
また、65歳以上の高齢者であっても介護保険ではなく、医療保険が優先されます。

3 . 医療処置がなければ訪問看護指示書は不要である。
×不正解
介護保険や医療保険を利用して訪問看護サービスを受けるために訪問看護指示書の交付が必要です。
訪問看護では医療処置のほかにも療養環境の確認と助言をしたり、利用者の健康状態の観察と療養生活のアドバイス、療養生活のお世話をします。

4 . 訪問看護事業所の開設には常勤換算で3人以上の看護職員が必要である。
×不正解
訪問看護事業所開設の人員基準は看護職員(看護師または準看護師、保健師)は常勤換算で2.5人以上となっています。


参考になった数1