看護師の過去問
第109回
午前 問30

正答：3

解説：医療機関などで医療行為に際して排出される廃棄物を医療廃棄物といい、産業廃棄物と特別産業廃棄物に分けられます。また紙くず、繊維くずなどは一般廃棄物として廃棄されます。人が感染し、もしくは感染する恐れのある病原体が含まれ、もしくは付着しているものを感染性廃棄物、それ以外を非感染性廃棄物といいます。

1、非感染性一般廃棄物にあたりますが、手術室、検査室、治療、検査などに使用された後のものは感染性一般廃棄物になります。

2、非感染性産業廃棄物にあたります。

3、感染性産業廃棄物にあたります。

4、ph値8.6以下が下水への廃水可能なので、産業廃棄物にあたります

医療廃棄物とは、医療行為に関係して排出される廃棄物のことであり、廃棄物処理法上の区分では感染性廃棄物と言い特別管理廃棄物に区分されます。

1 .滅菌パックの袋は非感染性廃棄物であり、×。
2 .エックス線フィルムは非感染性産業廃棄物であり、×。
3 .血液の付着したメスの刃は感染性産業廃棄物であり、〇。
4 .pH 12.5 以上のアルカリ性の廃液は産業廃棄物であり、×。

正解：３
(解説)　
病院をはじめとする医療関係機関等において医療行為等に伴い生じた廃棄物を医療廃棄物と呼びます。医療廃棄物は、①感染性廃棄物②非感染性廃棄物（医療廃棄物であって、感染性廃棄物でないもの）③それ以外の廃棄物（紙くず、生ごみ等、主に一般廃棄物）に分かれています。
1．滅菌パックの袋：未使用であれば、非感染性廃棄物、使用済みであれば、感染性廃棄物にあたります。
2．エックス線フィルム：非感染性廃棄物にあたります。個人情報のため、取り扱いには注意が必要です。
3．血液の付着したメスの刃：血液汚染があるため、感染性廃棄物にあたります。よって、正解に該当します。
4．pH 12.5 以上のアルカリ性の廃液：産業廃棄物のうち、人の健康または、生活環境に被害を及ぼすおそれのある特に有害な廃棄物であり、特定有害産業廃棄物にあたります。