看護師の過去問
第109回
午前 問31
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問題
看護師国家試験 第109回 午前 問31 (訂正依頼・報告はこちら)
患者と看護師の間の専門的な援助関係で適切なのはどれか。
- 自然発生的に成立する。
- 援助方法は看護師に一任される。
- 患者のニーズに焦点がおかれる。
- 日常的な会話を中心に展開する。
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この過去問の解説 (3件)
01
(解説)
看護理論家のペプロウは、「看護とは、人間関係のプロセスであり、しばしば治療的なプロセスである」また、「看護師は患者の自然治癒力を促し、精神的、身体的、社会的な人間として成長へ援助を行わなければならない」と述べています。専門職看護の特性として、ペプロウは5つの特性を述べており、そのうちのひとつが「焦点は患者にある」というものです。すなわち、焦点を患者において、患者への関心を抱き、ニードを知ることができたら援助する、ということになります。よって、正解は「3」になります。
(補足)
他の選択肢については以下の通りです。
1について:ペプロウの看護理論の特徴として、患者と看護師間のプロセスを4段階に分けており、そのプロセスを患者と看護師が出会い、対人関係を構築し、信頼関係を築いていくうえでお互いが共に問題解決に向かっていくプロセスであると説明しています。よって、自然発生的なものではないため、正解には該当しません。
2について:ペプロウの看護理論では、患者と看護師が対人関係を構築し、信頼関係を築いていくうえでお互いが共に問題解決に向かっていくとしており、援助方法が看護師に一任されるわけではありません。よって、正解には該当しません。
4について:看護師が患者と接し、情報を得るために日常会話は必要なものではありますが、そこから疾患や療養を中心に展開し、関連付けていく必要があります。よって、正解には該当しません。
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02
2 .看護師と患者の両方が関係性の構築の過程で、より知識を深め成熟していくことから、援助方法は看護師に一任されるというのは、×。
3 .患者のニーズに焦点がおかれることは、正解です。
4 .日常的な会話を中心に展開するだけでなく、専門的な知識より必要な情報収集を行い、分析して援助していく必要があるため、×。
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03
解説:対人関係理論を提唱したペプロウ看護論では、看護を人間関係のプロセスと捉え、看護師・患者の相互作用、関係性の構築の過程でより成長していくと唱えています。
1、ペプロウ看護論のなかでは、専門職看護として看護師は看護プランに基づき、専門知識を踏まえた関わりを持ち対応する治療者と位置づけています。自然発生的ではなく、知識をもとに関係性の構築をおこないます。
2、ペプロウ看護論の特徴的な考え方のひとつが、即効性を求める疾患中心の看護を人間中心の看護へと移行させ、看護師・患者双方の働きかけにより治療が展開していくことです。そのため援助方法は、相互関係によって構築されます。
3、正答です。
4、会話は日常会話だけでなく、患者の反応や行動パターンを探求し、問題解決へと導くために疾患や療養についても展開させていく必要があります。
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