正答:1
解説:髄膜炎とは硬膜、くも膜、軟膜からなる髄膜の主に軟膜の感染による炎症反応で、くも膜下腔を通じて脳などに拡大することもあります。症状としては、発熱、脳圧亢進症状(頭痛、嘔吐、悪心、徐脈)と髄膜刺激症状(頚部硬直、ケルニッヒ徴候:臥位で股関節を直角に曲げ、膝を伸展させると疼痛を生じる、ブルジンスキー徴候:頭を受動的に前屈すると股関節と膝関節を屈曲させる反応)があります。
1、羞明(しゅうめい):強い光を受けた際にまぶしく、不快に感じることで、髄膜刺激症状の一つです。
2、羽ばたき振戦:両上肢を速報水平伸展させ、手関節を背屈、伸展を繰り返すことで、肝性昏睡Ⅱ度(肝性脳症の分類で興奮状態はないが異常行動が見られる)以上に出現する特徴的な症状です。
3、レイノー現象:発作的に手足の血流が悪くなり、チアノーゼ、痛み、冷感、しびれ感が生じ、次いで血流の流れが回復すると、逆に充血し、赤くなる現象です。強い精神的緊張やストレスにより手足の細い動脈の強い収縮が原因です。また動脈硬化や神経血管症候群、内分泌障害、血液成分の異常などとともに起きることもあります。
4、ブルンベルグ徴候:腹膜刺激症状のひとつで、反跳痛とも呼ばれます。一時腹部に手で圧を加えたあと、急に離すと痛みが増強するもので、消化性潰瘍や虫垂炎なとの腹膜に炎症がある場合に見られます。