看護師の過去問
第109回
午後 問137

正解は、１です。

マズローの基本的欲求は５段階あります。
１、「尊重されたい」という欲求は「承認の欲求」に当てはまるので正解となります。
「人に高く評価されたい」「認められたい」という欲求です。

２、「休息をとりたい」という欲求は、生命活動を維持するための必要最低限の欲求である「生理的欲求」に当てはまります。
人の３大欲求である「食欲」「睡眠欲」「性欲」もこの欲求に当てはまります。

３、「他人と関わりたい」は、「家族や友人関係など何らかの社会集団に所属し安心感を得たい」という「社会的欲求」に当てはまります。

４、「自分の能力を発揮したい」は「自己実現の欲求」で、１～４段階の欲求が満たされたときに残る欲求です。
「自分にしかできないことをしたい」、「理想に近づきたい」などの欲求が生まれることを指します。

(正解)　１
(解説)
心理学者のマズローは、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものである」と仮定し、人間の欲求を5段階に理論化しました。これをマズローの欲求5段階説といいます。この理論によると、人間には5段階の「欲求」があり、1つ下の欲求が満たされると次の欲求を満たそうとする基本的な心理的行動をとるとされています。問われている「承認の欲求」は、第4段階の欲求であり、「他者から認められたい、尊敬されたい」という欲求になります。よって、正解は「1」となります。

(補足)
他の選択肢については、以下の通りです。
２．休息をとりたい：第１段階の「生理的欲求」になります。寝たい、食べたいなど、生きていくために必要不可欠な基本的、本能的な欲求になります。

３． 他人と関わりたい：第3段階の「社会的欲求」にあたります。集団に属したり、仲間が欲しくなったりする欲求で、これが満たされないと、人は孤独感や社会的不安を感じやすくなるとされています。

４．自分の能力を発揮したい：第5段階の「自己実現欲求」にあたります。自分の能力を引き出し、創造的な活動がしたいという欲求です。

正解は、1です。

1　承認の欲求は、他者から尊敬されたい、認められたいと願う欲求です。

2　休息は、生理的欲求です。

3　他人との関わりは、社会的欲求です。

4　自分の能力の発揮は、自己実現欲求です。