看護師の過去問
第109回
午後 問138

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問題

看護師国家試験 第109回 午後 問138 (訂正依頼・報告はこちら)

過呼吸で正しいのはどれか。
  • 吸気時に下顎が動く。
  • 1 回換気量が増加する。
  • 呼吸数が 24 /分以上になる。
  • 呼吸リズムが不規則になる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、2です。

1、吸気時に顎が動く呼吸とは、下顎呼吸と言われ、終末期や意識障害の時に見られる呼吸です。
あえぐように呼吸しているので、死期が近づいていることを示す状態の1つと言われています。

2、過呼吸とは、過換気ともいわれ、1回換気量が増加した状態、深呼吸のような呼吸と言われています。
激しい運動の後にみられる呼吸が過呼吸にあたります。
呼吸回数の異常というよりは、呼吸の深さの異常とされています。

3、成人の呼吸回数は12~20回/分と言われているので、呼吸回数が24回/分以上は異常になります。
過呼吸と間違えられがちですが、これは頻呼吸に当たるので不正解になります。

4、呼吸のリズムの異常で代表的な呼吸は、チェーンストークス呼吸やビオ―呼吸などです。
過呼吸は、呼吸のリズムには影響しません。

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02

正解:2
(解説)
過呼吸とは、何らかの原因で、必要以上に呼吸の深さや回数が増加した状態のことを指します。過呼吸では、呼吸数の増加とともに、1回の換気量が増える、いわゆる深呼吸のような呼吸になります。激しい運動の後に起こる過呼吸や精神的なものが誘因となる過換気症候群などがあります。よって、正解は「2」になります。

(補足)
他の選択肢については、以下の通りです。
1について:吸気時に下顎が動くのは、下顎呼吸であり、終末期や意識障害における呼吸困難の症状として認められます。下顎を上下させ、あえぐような努力性の呼吸で、死期が近づいている徴候の一つとされている。よって、正解には該当しません。

3について:呼吸回数が1分間あたり24回以上となる呼吸は、頻呼吸になります。一回換気量が低下することが多く、低酸素をきたす呼吸疾患で見られます。過呼吸でも、呼吸回数も多くなると考えられていますが、一般的には呼吸回数は変化せずに呼吸の深さが増加します。よって、正解には該当しません。

4について:過呼吸では、呼吸のリズムに異常はきたしません。呼吸のリズムの異常で代表的なものは、無呼吸とゆっくり浅い呼吸とゆっくり深い呼吸を周期的に繰り返すチェーンストークス呼吸、頻呼吸と無呼吸を不規則に繰り返すビオー呼吸などがあります。よって、正解には該当しません。

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03

正解は、2です。

過呼吸は、必要以上の換気活動をおこなうことです。その結果として動脈血中の酸素分圧が上昇、炭酸ガス分圧が低下し1回換気量が増大します。

1  吸気時、下顎は一定です。

3 呼吸数は、24 /分以下です。

4 呼吸リズムは、規則的です。

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