看護師の過去問 第109回 午後 問162

正答：1

解説：膀胱留置カテーテルは、自然排尿が困難な場合や失禁による感染予防、ベッド上安静時に用います。尿破棄や尿量確認は決まった時間に行い、色調や混濁の有無などを確認します。固定は、男性は腹部、女性は大腿部にしっかりとテープで行います。カテーテルの種類によりますが、交換は2－4週間ごとに行います。

1、カテーテル挿入時は尿路感染症を予防するため、滅菌されたものを使用し、挿入部の消毒も丁寧に行う必要があります。挿入時には滅菌された潤滑剤を使用します。

2、男性：尿道口を上にし、60度ほどの角度で、15－20cmカテーテルを挿入させます。
　女性：外陰部をしっかりと開き、尿道口から4－6cmほどカテーテルを挿入させます。

3、4、カテーテル挿入後尿流出が確認出来たら、固定用バルーンに滅菌蒸留水を10ml注入します。

正解：1. 水溶性の滅菌潤滑剤を用いる。

挿入時には尿路感染予防のため、グリセリンなどの滅菌された潤滑剤を使用します。


2. →女性の場合、尿道口から4〜5cm挿入します。
男性の場合、陰茎が身体に対して垂直になるようにして挿入し、その後、挿入に抵抗を感じたら陰茎の角度を変えて、計15〜20cm挿入します。

3. →カテーテルの挿入が浅く、尿道内でバルーンを膨らませてしまうと、尿道を損傷する恐れがあります。
尿の流出を確認することで、カテーテルが膀胱内に到達したことを確認してから、固定用バルーンを膨らませます。

4. →固定用バルーンには、滅菌蒸留水を注入します。

成人女性に膀胱留置カテーテルを挿入する方法で適切なのはどれか。

1 . 水溶性の滅菌潤滑剤を用いるのは、正しいので、〇。

2 . カテーテルは外尿道口から ４～５cm挿入ため、×。

3 . 尿の流出を確認してから、固定バルーンを膨らませるため、×。

4 . 固定用バルーンには滅菌水を注入するため×。