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看護師の過去問 第109回 午後 問212

問題

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次の文を読み以下の問いに答えよ。
Aさん( 35 歳、女性)は、昨年結婚し、夫( 50 歳)と 2 人暮らし。最近 2 か月で 5 kgの体重減少、首の違和感と息苦しさ、心悸亢進、不眠のため内科を受診した。触診で甲状腺の腫脹、超音波検査で甲状腺内に数か所の石灰化が認められたため、甲状腺腫瘍( thyroid tumor )の疑いで大学病院に紹介された。
嗜好品:飲酒はビール 700 ml /日を週 5 日
趣味:ジョギングとヨガ
検査の結果、Aさんは甲状腺乳頭癌( papillary adenocarcinoma of the thyroid )であり、甲状腺全摘出術を受けることになった。Aさんは、手術前オリエンテーションの際「手術後にどんな症状が起こりやすいのか教えてください」と話した。
この時のAさんへの看護師の説明で適切なのはどれか。
   1 .
「手がつる感じがあります」
   2 .
「目が閉じにくくなります」
   3 .
「声が出なくなります」
   4 .
「唾液が多くなります」
( 看護師国家試験 第109回 午後 問212 )
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この過去問の解説 (3件)

2
正解1.手がつる感じがあります


甲状腺乳頭癌
( papillary adenocarcinoma of the thyroid )

甲状腺癌の1つで一番多い癌です。
原因不明で、痛みなどの症状が現れにくく甲状腺やリンパ節の腫脹で気づくことがあります。
リンパ節転移があり、ゆっくりと進行しますが、予後は良いとされています。
進行すると、反回神経や気管への浸潤を起こすことがあります。


甲状腺全摘出術

甲状腺を全摘出すると、甲状腺ホルモンが分泌されなくなります。
副甲状腺機能が温存されなかった場合は、血液中のカルシウム濃度が低下し、手足のしびれの症状が出ることがあります(テタニー)。
手術などで反回神経麻痺が起ると、声がかすれる症状が出ます。


2.目を閉じることに関係するのは、顔面神経で、甲状腺全摘出術で影響は受けません。


3.手術で反回神経麻痺が起ると声がかすれる(嗄声)症状が出ます。声がでなくなることではありません。


4.唾液は唾液腺から分泌されています。自律神経に支配されており、副交感神経が優位になると唾液が分泌されます。甲状腺全摘出術の影響は受けません。

付箋メモを残すことが出来ます。
0
正解:1. 「手がつる感じがあります」

甲状腺全摘出術後は、甲状腺ホルモンが分泌されなくなるため、甲状腺機能が低下し、それが長期に続くと甲状腺機能低下症と同様の症状(新陳代謝の低下、だるさ、疲労感、食欲低下、無気力など)が出現します。
そのため、術後は甲状腺ホルモンの内服を行う必要があります。

また、副甲状腺機能が温存されなかった場合、血液中のカルシウム濃度が低下し、手足がしびれるなどの症状が出ることがあります(テタニー症状)。

2. →甲状腺の手術では、顔面神経に影響は受けません。

3. →甲状腺手術の際に、反回神経を傷つけてしまった場合、反回神経麻痺が生じ、声がかすれる(嗄声)が生じる事があります。

4. →唾液は唾液腺から分泌されますが、甲状腺手術では唾液腺に影響はありません。

0
1.正解です。副甲状腺摘出に伴い、低カルシウム
 血症となった場合にテタニーを生じます。

2.甲状腺全摘出術は、眼輪筋を支配する顔面神経に
 影響はありません。

3.反回神経麻痺による嗄声が起こることもありま
 す。

4.甲状腺全摘による唾液の増加は起こりません。

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