看護師の過去問
第109回
午後 問229
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問題
看護師国家試験 第109回 午後 問229 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文を読み以下の問いに答えよ。
Aさん( 22 歳、女性、会社員)は、昼食後、自室に大量のお菓子とお酒を持ち込み、食べて飲んでいたところを母親に注意をされたことに腹を立て、母親の目の前でリストカットを始めた。慌てた母親は、父親とともにAさんを連れて救急外来に来院した。医師が傷の処置をしようとすると「死んでやる。触るな」と大声で騒ぎ暴れ始めたため、精神科病棟に緊急入院となった。
入院当日、Aさんに対する看護師の関わりで適切なのはどれか。
Aさん( 22 歳、女性、会社員)は、昼食後、自室に大量のお菓子とお酒を持ち込み、食べて飲んでいたところを母親に注意をされたことに腹を立て、母親の目の前でリストカットを始めた。慌てた母親は、父親とともにAさんを連れて救急外来に来院した。医師が傷の処置をしようとすると「死んでやる。触るな」と大声で騒ぎ暴れ始めたため、精神科病棟に緊急入院となった。
入院当日、Aさんに対する看護師の関わりで適切なのはどれか。
- 短期間の入院となることを伝える。
- 母親と関係修復をするように促す。
- リストカットをしないように説得する。
- Aさんの心身を心配していることを伝える。
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この過去問の解説 (3件)
01
入院期間の判断はできません。
2.母親との関係性は治療において重要ですが、入院
時のアドバイスとして適切ではありません。
3.自傷行為は説得によりやめられるものではあり
ません。
4.正解です。家族やスタッフなどが、Aさんを心配
していることを伝えます。
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02
まずは、Aさんとの関係性を築くことが重要です。そのため、共感しながら懸念を示し、本人の苦労を労うことが大切となります。
自傷行為の背景には、様々な感情抑制があるため、頭ごなしに自傷行為を否定せず、「もうしないって約束してね」と無意味な約束をしないことが必要です。
1. →長期間の入院になる可能性もあるため、入院期間については言及できません。
2. →自傷行為の背景に家族関係が関わっていることもありますので、Aさんの思いやその背景について把握することが先決となります。
3. →無理に説得すると、Aさんとの関係性が崩れてしまいます。自傷行為は繰り返すことが多いため、本人の苦労に共感し、懸念を示すことが重要です。
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03
自傷行為
自殺以外の目的で、故意に自分の身体に損傷を加える行為です。
激しい不安や緊張、怒り、気分の落ち込みなどの感情を緩和するために行っていると言われています。
身体に痛みを加えて心の痛みを押さえて、一人で苦痛を解決しようとする行動です。
自傷行為の背景に、複雑な問題を抱えている場合が多いです。
Aさん自身もいろいろな感情の中で興奮状態になっているので、刺激をしないようにAさんのことを心配しているということを伝えます。
行った行動についての話ではなく、心身を心配しているという姿勢を見せていきます。
1.治療の経過は個人差がありますが、長期に渡って関わっていくことが必要なので、入院の期間については、触れることができません。
2.Aさんの抱えている問題が明確になるまでは、状況把握のために家庭内での様子をAさんと両親から聞きていく必要があります。情報を得ることは必要ですが、入院当日に関係性について触れることはありません。
3.自傷行為は繰り返すので、入院当日に話すことではありません。リストカットをしないように説得することで、Aさんを追い込むことになりかねません。
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